本文へジャンプ

外断熱の行方

7537.jpg
写真は、ある「外断熱」系のビルダーさんの
より高性能タイプ住宅の壁断熱模型。
Q値が1.0を切る方向になってくると、
必然的に外(貼り)断熱の板状断熱材を厚くする方向から
空洞になっている壁の中にグラスウールを充填する方向へのチェンジが明確になってくる。
板状断熱材をこれまで以上に厚くすると、
第1にコストアップが大きくなることと、
同時に、壁材の保持がより厳しくなってくることが
こういう傾向を強めるのですね。
で、このビルダーさんの場合には、
もともと充填断熱についての技術知識を十分に持っていたので
なんの問題もなく対応できているのですが、
場合によっては、どうすべきか、方向性が見えなくなるビルダーさんもいる。
関東地域では、これまで次世代省エネ基準がQ値で2.7だったのが、
来年早々の改正で、1.9になるということ。
これまで「次世代対応」ということで謳っていたのが、
これまでと同じ対応では厳しくなってくるのですね。
実際に、こうした動きは顕在化していて、
「外断熱」ということで、高額な施工単価でも受注できるビルダーはいいけれど、
そうでもないビルダーさんは、なんとか施工単価を下げるために
充填断熱での高性能住宅ノウハウを
模索しはじめている現実があります。
そこに、この基準の改正があって、方向性が見えてくる可能性があります。
とくに景気の動向がここまで不透明になってくると
単価の下落は避けられないし、
一方では高性能化は、環境の観点からも大きく迫られてくるテーマ。
ことし年末に、FP工法のメーカーさんが行き詰まりましたが、
すぐに外壁材の全国メーカーさんが再建協賛スポンサーとして
名乗りを上げたのには、このような業界事情が内在していると思われます。
今後のマーケットの推移が注目されるところです。
さて、本日もまだ仕事が続いています。
まぁ、しょうがありませんね。
ことしは、まだまだ終わりません(笑)、頑張りましょう!ではでは。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.