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父母のこと

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わたしは、父母をもう20年以上前に亡くしています。
長寿社会が実感される昨今ですが、
父母は比較的に早く、父67才、母73才で亡くしています。
ひとの寿命とは計りがたいものであり、
死生観をいろいろに考えさせてくれて、
父母の死は、人間全力で生きるしかない、というような思いを強く刻印された気がします。
そんな父母のことを、そのときに書き残しておかなければ、
と考えて、時間を見ながら、大筋だけ書いておいたものがあります。
母親の葬儀から、3ヶ月以内に書いて
親類縁者に、ホッチキス止めのコピー出版ですが、手渡しておいたのです。
ただ、当時はパソコンをまだ使っていなくて、
ワープロで入力していたので、デジタルデータが残されていない。
っていうか、ワープロの「DOS変換」が七面倒くさくて、
断念してしまっていたのでした。
それで、著者であるわたしの手元にも、その簡易製本のものしかない。
いつか、デジタルデータに入力しなければ、と思いつつ、
そういう時間が取れず、延び延びになっているものです。
で、一計を案じて、
冬休みになった坊主に、「アルバイト」の依頼。
さすがに商売人の息子。
お金と聞いて、目がキリッとしました(笑)。
「お、やった!」というこちらのうれしさを顔には出さないように努力して
値段の交渉。
まぁ、あまり高額には出来ないので、
A5判全60ページほどのもの、ページあたり100円ということに。
親としては、文章というものをきちんと読むための修練とも考えた作戦なのですが、
なんとか、自分から強く望んでの着手となりました。
おあつらえ向きに、わたしの文章には漢字表現も多いので、
「これを使って、確認しなさいね」と、漢和辞典も手渡す。
ニンマリ、2重奏。
というような下心・疑惑ありあり、の作戦ですが、
取り組みはじめてくれております。
入力って、これはこれで、いろいろ考えなければ出来ない仕事なので、
わたしにとっては、一石五鳥くらいの計算になります(笑)。
で、きのう、仕事から帰ってくると
「父さん、ふつう、同志よりも同士のほうが一般的だよね」
「ふむふむ、そうだな」
「1ページ目のところ、同士っていうように入力しといたから・・・」
っていう展開で、わたしの原稿に直しも入れてくれている(!)。
「そうか、ありがとう。その通りだよ(笑)」
「でも思った以上に大変だから、時間ちょっとかかりそうだワ」
「ウン、なるべく早く、でいいから」
というような状況になっております。
そんな、わたしと息子の様子ですが、
やはりおじいちゃん・おばあちゃんがいい機縁になってくれております。
深く、親に感謝している次第(笑)。
<写真は函館平野からの眺め。山の一部が、積雪でまるでビルのように見えていました>
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