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前真之東大准教授 「いごこちの科学」

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きのうReplan北海道版の新発売告知をしましたが、
書き忘れていましたので、追記です。
今号から、表題のように気鋭の住宅技術研究者である
東大准教授の前真之先生に「いごこちの科学」と題した連載記事をお願いしています。
Replan誌はもちろん一般読者向けの住宅雑誌ではありますが
北海道や東北といった寒冷地では読者にも
基本知識として、いごこち、住宅性能についての理解と興味があります。
そしてこのことは、知ることで豊かな住生活が可能になる、
ひとが幸せになる、大きな手段だと思っています。
そういった信条から、一般向け住宅雑誌ではありますが、
信念を持って住宅性能的な記事を載せています。
住宅デザインについては、東京で出版されている住宅雑誌は
それこそたくさんの情報が発信されていますが、
このような「住宅性能」についての基本情報はあまり見掛けられません。
それはひとつの見識であって、否定はしませんが、
わたしどもとしては、それだけで本当に人の暮らしは幸せになるのだろうかと
そんな風に考えている、という次第であります。

これまでもさまざまな住宅研究者の方の発表を掲載してきました。
で、今回から、寒冷地住宅雑誌ですが
あえて、東大の研究者である前真之先生に執筆を依頼して
快諾していただいたのです。
先生は東大を卒業されたあと、建築研究所勤務を経て
29歳の若さで東大准教授になったという経歴。
住宅研究領域の次世代を代表する存在と言えるでしょう。
現代の住宅にはさまざまな「住宅設備」というものが欠かせません。
わたしたち北海道東北の立場からすると
まずは基本的に「断熱技術の進展」があって、そのうえでさらに
家の中の「快適性」を考えていくと、設備のふるまいが次の大きなテーマになる。
先生と出会ったのは、建築研究所がまとめた
「準寒冷地版自立循環型住宅」テキストの説明会でのこと。
その際、とくに住宅設備関係の部分の主要スタッフとして
説明役を務められていたことで注目させていただいてからです。
ご存知のように、北海道では高断熱高気密住宅の普及が進んできて
全体としての住宅性能として考えたときには
地球上でも有数の先進地域になっているのだと思います。
北欧や北米カナダと比肩しうるほどに平均レベルの住宅の性能が高く
そのことをユーザーも理解しているし、
大変分厚く設計者・技術者が存在しているという意味でも先進性があると思います。
しかし、住宅設備についてはその多くの開発部門が東京以南に拠点があり、
さらなる進化を期待すれば、そうした地域でのイデオローグの存在が不可欠。
そのような意味から先生に、このような企画趣旨で連載記事をお願いしたのです。
先生は、一昨年以来、頻繁に北海道の先進的な研究者やビルダーと
深い接触をされてきていて、
断熱と言うことの真価をしっかり体感されています。
先日の東京での「エネマネ」では東大の住宅がダントツの省エネぶりを達成しましたが
その背景には断熱技術がしっかり実現されていたという点があります。
いま北海道で普通に達成されているQ値1.3レベルの駆体を建てて
そのうえで最先端の住宅設備を探求されている。
他の展示住宅の半分以下のエネルギーに納まっているのも
むべなるかな、であります。

今号からの新連載「いごこちの科学」にご注目ください。
寒冷地以外のみなさんも、Replanホームページから通販で購入できますので
ぜひお読みいただければ幸いです。
目からウロコが落ちる、「いごこちの科学」であります(笑)。

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