ということで、津軽から古民家つながりでカナダへ。
って、ちょっと強引かなぁ。まぁいいでしょう、許してください。
weblogはじめると、記憶だとか印象だとか、写真のイメージが決定的だということに今更ながら気づかせられます。
写真を思い出すとどんどん周辺的なことが記憶から再生されてくる。ちょこちょこ書いている欧米住宅のことも写真が出てくれば、記憶がすっきりしてきます。なので探し出してきました、デジカメ以前の写真。スキャンしてデータに。
もう7年前になりますが、建築関係の輸入業者さんが「カナダいっしょに行きませんか」って、誘ってくれました。
ちょうど住宅のコスト研究で、北米と日本の住宅価格の差異に驚かされていたところだったので、二つ返事で行くことにしました。団体みたいなツアーじゃなく、かれの商用に同行する形だったので、ナマなビジネスのやりとりも接することが出来たという意味でも、いい体験だったのです。
で、写真はそのとき訪問したカナダ内陸の人口30万ほどのサスカツーンという街の、開拓当時(いまから百数十年前)の民家で、リフォーム(英語ではレノベート)された家です。周辺の環境はもともとの緑地に加えて、歴史を重ねる毎に植樹され、ほんとうに森の中のよう。街を見下ろす高台の初期住宅街で、外観デザインは当時のままに残して、内部を暖かく快適な環境に改造し、インテリアも現代生活のここちよさを実現しています。
間違っても、この地域に似合わないおかしなのを建てようと考える人はいないそうです。
たかだか、2百年くらいの歴史しかない国が、もう自分たちのアイデンティティを保存しようとしている。そして住宅性能としては、現代の最先端技術できちんと、これからも使い続けられるレベルにしているのです。 住宅のユーザーと、建築の技術レベルが相まって、質の高い住宅が残されているわけです。
北海道は別としても、歴史のある日本。
こんなのに負けずに頑張りたいところですよね、ホント。
Posted on 9月 22nd, 2005 by replanmin
Filed under: 古民家シリーズ, 海外住宅事情
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