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日本の家系

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最近、いろいろな家の家運の盛衰の話題を聞きます。
以前はすごい大成功者と思われていたお宅が、
進路選択上での判断のミスで商売の第一線から姿を消すケースが多い。
老舗の行き詰まりというようなことで、語られるケースが増えていると思う。
失われた90年代以降、骨の太い戦略という部分が見えなくなってきていて、
手探りでの試行錯誤が常態化しつつあるのが経済の実態といえるなか、
もはや、家系というような継承的なことでは立ち行かなくなるのかも知れませんね。
写真は山形・庄内地方の大豪商・本間家の本邸。
江戸期、北前の交易やコメの問屋など、
幅広いビジネスを展開して、
「本間さまには及びもせぬが、せめてなりたや殿様に」
とまでうたわれていたという伝説的大成功家系といえます。
聞いた話では、地域を基盤として経済を動かす中で、
飢饉のときなどには、自らの私邸の建築工事を起こして
多くの職人に仕事を作り出し、
まぁ、現在で言えば、不況時の公共事業のようなこともやっていたそうです。
大阪市場でのコメや色々な産品の投機的な売買ビジネスから、
そうした公共事業的なことまで、
幅広い展開を行っていたのだそうですね。
本間家の家訓のようなものも残されていると聞きます。
現代では、「本間ゴルフ」という会社が名を知られている。
この家には、本家の当主のための居室が残されています。
一番奥の部屋で、4畳半ほどの床の間付きの部屋。
方角的にもっとも運気がよいとされる場所に置かれていたそうです。
歴史的には方位学などはもっとも「実学」的なもので、
現世利益の象徴のような学問だったそうですが、
そうした粋を凝らして、ひたすら家運の隆昌を請い願っていたのでしょう。
面白いデザインの床の間で、幾何学的な、むしろモダンなデザインが施されていました。
(撮影禁止)
きっと、こういう床の間デザインも
そういういわれのあるものだったのだろうと推定できました。
江戸中期から今日に至るまで、
家系を保ち続けてきているというのは、敬服に値するものと思いました。
やっぱり年の初め、経済的な話題が続きますね(笑)。ではでは。

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