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東大雪の森の中へ

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きのうは朝から遠出であります。
連休を利用して、東大雪の森の中でミユビゲラという絶滅危惧種の鳥を
豊かな自然の中で復活させたいプロジェクト、に取り組んでいる方の取材に。
ミユビゲラというのは、キツツキさんの仲間で、
ほかの種が4本指なのに、この種だけが3本指だという
絶滅危惧種なのですね。
でも絶滅したと言われたのに、先年の十勝岳の噴火で、ふもとのこの地域でふたたび
確認されたのです。まだ生き残っていたのですね。
そのミユビゲラをずっと観察し続けている方がいるのです。
詳しくは、Replan北海道の次号102号の掲載しますので、ご覧ください。
あ、とはいっても、エピソード的な1コマ程度の扱いですので
見過ごされてしまうかも知れません。
そういうネタにも、手抜きなく、しっかり取材をしております(笑)。

北海道も広いとはいえ、60年以上生きてきたので大体は知っている気がしていましたが、
しかしさすがに東大雪地域というのは、わたしも未踏の地でした。
見方によっては、知床などよりも秘境かも知れません。
札幌からは道東道を通って、音更帯広のインターで下車後、
北上していってたどり着きましたが、
森の中をクルマを走らせていると、ときおり鋭い野鳥の鳴き声が響き渡ってくる。
その鳴き声の強烈な印象が胸を強く打ちます。
で、いっとき森の中でクルマを止めて、
自然の音だけのなかに身を置いてみる。
実にさまざまな森の呼び声、生き物と自然の音楽が全身に迫ってくる。
取材後、そこから層雲峡方面に抜けていく途中、
三国峠で見返してみると、眼下に大樹海が広がっております。
やはりこの列島、まだまだすばらしい自然が残っていると実感します。

この高原地帯の中で、
地域で豊富に産出される木材資源採取のために集落が形成された時期があり、
その集落が「三俣」と言われる地域だったのです。
一時期1500人を超えた人口だったそうで、
木材資源の搬出のために鉄道も帯広から敷設されていた。
その鉄路建設に際して、いくつかのアーチ状の「鉄橋」痕跡が残っていて
一部は「北海道遺産」として登録されている。
そのアーチ跡を湖越しに遠望できるポイントがあると聞いて
深い森の中に分け入っていきましたが、
そこで見たのが写真のような看板。
まぁ、東大雪地域、かれらの方が、人間より数が多そうです(笑)。
本来はかれらの天地であって、
わたしたちは、遠慮しながら行動させてもらう、ということなのでしょう。
持参したiPhoneからiTunesの楽曲を奏でて
かれらに「ご挨拶」しつつ、見学してきた次第。
連休初日、豊かな森の中で過ごさせていただきました。

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