本文へジャンプ

東アジアのなかのニッポン

1373

韓国の大統領が、日本の安倍首相とは首脳会談には応じたくないそうですね。
就任からかなり経っていて、アメリカではオバマさんとの首脳会談を成功させ
その後、中国とも友好関係をアピールする首脳会談を行った。
であるのに、日本の安倍さんとは会談する気分になれない、ということ。
最近のアメリカのオバマさんの対応を見ていると、
アメリカも、日本の現状の政治家たちの「国粋主義」ぶりに手を余しているように思われます。
例の大阪市長さんが、とても有力政治家とは思えない暴走発言をしていましたが、
どうも日本の、いま支持されているとされる政治家の
国際感覚の無さ、幼稚さは、一体なんなのでしょうか?
大阪の市長さんに至っては、唖然とさせられる小児病ぶりだと思います。
しゃべればしゃべるほど、底の浅さを露呈させている。
唯我独尊そのもので、ちょっと都合が悪くなると
ひたすら悪役を仕立てて、権力と立場を利用したいじめとしか思えない反応を見せる。
原発への姿勢とその豹変ぶりなど、
とても責任ある政治担当者とはいえない危うさが丸出し。
アメリカににらまれたと知って、あわてて訪米スケジュールを発表したけれど
アメリカから徹底的に無視されて、訪米も出来なくなった。
いまや、ほとんど裸踊りに近い状況に追いやられている。
アメリカは今後とも、かれをブラックリストから外しそうもない。
かれを押し上げてきた日本のテレビ的なポピュリズムにはやはり危険がある。
このような国際感覚のない政治家が跳梁跋扈する現在の政治の状況に対して、
コントロールしてきたアメリカ自身が、手を余してきている。
場合によっては、日本に対して反省を促してきているようなサインも送ってきている。
そうでなくても、韓国からのてひどい対応を招いてしまっている状況は、
アメリカからしても、困ってしまう事態ではあると思います。
「同盟関係」に大きくヒビを入れてしまっているのだと思います。

こういったエセ「国粋」的な傾向と、古来の神社信仰とはまったく相容れないと思います。
出雲大社から北海道神宮に至るまでの神社の成り立ち、
楽しく神社を参拝させてもらっていますが、
触れる度に、神社信仰の奥行きの深さに思いが至ります。
たぶん、日本列島に王権が発生した経緯を、この神社信仰は表しているに相違ないと思います。
そして本質的に日本は連合国家的な、
「八百万の神」の連合体がその母型であって、
その後、天武帝の壬申の乱以降、日本という国号が定まり
その後の東アジア諸国家との関係の中から、「万世一系」という
はじめて「国粋」的な色彩が現れてきたのではないかといわれています。
<保立道久「東アジアと平安日本」から>
国家関係に於いて、その優位性を誇示するというのは、ある意味、自然だとも言えるけれど、
「おまえらは高々100代だろう、おらっちは万世一系の王権だぜ」
というようにニッポンは、東アジアと対峙し続けてきた。
そういった「唯我独尊」性は、
むしろ中国的な「中華思想」そのものだったのではないかと思います。
どうも、そういった危うさは、ニッポンは繰り返し
持ち続けているのではないでしょうか?
最近の日本外交の孤立ぶりに、やや危惧の念をもつものです。

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.