横浜中華街のなかの目立っていた建物です。
見せ物的な要素が強い建物ですから、一般化して言うのは
どうか、ではありますけれど、
同じアジアなんだけど、そして、こういう文化は導入したんだけれど、
なぜか、少し変化している部分。
わたしには、どうも、屋根の端部の「反り返りぶり」が違うかなぁと
いつも感じています。
中国のこういう建築では、大体、ピンと反り返っていて、
いわば、立派さを誇示している、という印象。
ひげの端を反り返らせる心理に通じているのか。
それに対して日本のものは、どちらかといえば、優美さを強調表現している。
日本の建築はよく女体のふくよかさにイメージを重ねて
「ビーナスライン」というような言い方をします。
あと、極彩色の色彩感覚も違和感を感じます。
でも、これについては安土桃山の流れを引く日光東照宮とか
仙台の伊達政宗廟所などの建築では、
ほぼ同様のキッチュさが表現されているので、
大きな違いとは言い切れないでしょうか。
時代を経て、風化などで色彩が落剥する度合いで、
日本の方が、雨量が多い分、そのスピードが速いということなのかも知れませんね。
このあたりが日本の方が田舎なので、
競争的な部分が、より少ないと言うことを表しているのかも知れませんね。
権力が一番違うと思うのだけれど、
日本の場合は古代の国家建設の頃は別として、
天皇家が曲がりなりにも存続し続けたのに対して、
中国では王朝が変わるたびに、皆殺しが頻発しています。
中国が独裁型権力なのに、日本はどちらかといえば、調整型権力という感じでしょうか。
日本は西洋型の民主主義を形式上は受け入れやすかったのに、
中国ではいつも「革命」でしか、権力交代が出来なかった。
大国である分、そういう部分の明快さが必要だったとも言えるかも知れませんね。
また、中国では木造の技術がすっかり廃れていて、
ほぼ煉瓦の家にみんな住んでいると、聞きます。
一度、じっくり見に行きたいなぁと考えているところなんですが、
なかなか、出会いの機会に恵まれない中国建築とわたし、です。
みなさん、どんな印象を持たれますかね?
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Posted on 7月 23rd, 2007 by replanmin
Filed under: 出張&旅先にて
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