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ものづくり総指揮作業

先日なくなったスティーブジョブスさん、
もうすぐ伝記がわたしの元に届くようになっています。
Amazonで購入したのですね。本当はAmazonじゃなく、
近くの本屋さんで購入すべきだと思うのですが、
やはり利便性には勝てない。
倉本聰さんは、こういう利便性にしか「進歩」の本質はない、
そしてそれは、本質的に人間に怠惰性を植え付けるだけだ、
っていうような論旨を展開されていますね。
戦後、受け入れた「資本主義」文化というものが
そういうものであったという論理展開。
まぁ、インターネットとか、ITというものもその通りかも知れません。
しかし、現実に、こういった文化は受け入れて
それをこなしていく先にしか、未来はないのではないかと思っています。

あ、話、脱線(笑)。
ジョブスさんって、本を読んだりする限りでは、
ものづくりの制作総指揮者能力、とでも呼べる能力において、
まことにたぐいまれなものを持っていたようですね。
人間的には疑問も付くような、ひとへのあたり方もあったようですが、
しかし、それは優れた「製造業能力」、その「判断力」の
諸刃の刃の一面を表現しているような気がします。
あるビジョンに向かって突進していく様を読んでいると、
そういう状態の空気感が明瞭に伝わってくるように思います。
考えてみれば、製造業において、
すべてを自分一個で完結させられる個人芸でもない限り、
こういうことは、普遍的な課題なのではないかと思います。
自分自身も、雑誌を作ったり、制作物を作ったり、
それも協同的な製造業を構成しているのですが、
どうしても自分一個の能力の範囲でしか、他者に依頼する部分は見えにくい。
それで思わぬ結果が招来したときに、
どのように軌道を修正させ、本来の道筋に修正していくのか、
製造業のマネジメントというのは、
たいへん厳しく、難しい人間営為だなぁと思わざるを得ません。

まぁそんな思いをしながら
ここんところの日々の作業に没頭しております。
さて、きょうはこれから、青森に出張であります。
さてさて、がんばるぞ、と。

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