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盛岡再生18_電化暖房

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この住宅の設備関係はオール電化を採用しています。
200Vのパワーを利用することで、電気エネルギーを熱に変える
この蓄熱暖房機がメインになります。
構造は至ってシンプルで、家の中の壁や天井懐などに
写真左のように電気配線工事を行います。
最初に設置する位置だけではなく、将来的に必要と考えられる場所には
あらかじめ配線しておくと、増設工事も簡単です。
で、真ん中の写真のように、ヒーターを囲むように蓄熱体のレンガを
暖房機内部に積み上げます。
これを写真右のように被覆し、耐震性を考えて床面や壁面に
しっかりと固定させて完成します。
深夜の時間にヒーターから発生する熱が、レンガに蓄熱されて
ゆっくりと放熱されていく、という単純さ。
なので、モーター部分や、発火部分がないので
安全性やメンテナンス性が高いというわけなのです。
寒冷地に住んでいると、オール電化というのは当然、暖房をどうするか
ということを中心的に考えることになります。
ですからこの蓄熱暖房機の熱量計算が
建物の大きさを満たすように設計されているのです。
だから、とうぜん、建物の性能が大変重要な要素になるのですね。
隙間だらけで、性能が低い住宅では
電気代も、コントロールできない、ってことになる。
まぁ、関東以南では、電力会社自体、この暖房をのぞいてもオール電化
といっていますよね。
エアコンが蓄熱暖房機の代わりに入っていればいい、みたいですね。
そういう基準で「オール電化率」を計算すると
むしろ九州が一番普及しているんだとか、と聞きました。
でもねぇ、取材や旅行でいろんなところにいきますが
冬の体験的な寒さは、日本どこでもいっしょと感じます。
少なくとも、九州北部・中部なんかは、絶対暖房は不可欠。
また、夏場の「冷房効率」という側面は
寒冷地に置ける「暖房負荷効率」のようには問題意識が
確立されていません。
北海道での寒冷地住宅の研究開発努力のように
工業系の大学研究者が、そういう問題意識を持ってリードしている
ということはあまり聞きません。
でも、環境への負荷ということを考えたら
そのことも全く同様のことで、結局は建物の性能向上が
すべての解決手段になっていかざるを得ないのです。
ぜひ取り組んでいっていただきたいと考える次第です。

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