図表は上が北海道庁が発表している新型コロナによる感染者などの状況推移。
こちらの図では日々の新規感染者が棒グラフ化されてそのほかに折れ線など、
直感的に状況の推移変遷が理解出来るように思われる。
いかにも、道民の知りたい目線との「距離が近い」と感じられる。
一方下は、厚生労働省の同様のデータ資料表組み。
こちらでは確かに仕分けは明確にされていて、データの取り方の正確性に
ずいぶんと手間暇が掛かっていると思われる。
しかし少なくとも状況推移という目線はないということが一目瞭然。
っていうか、大衆がこの画面を見に来るとは想定していないと思える。
国民がどんなことに関心を持っているかというイマジメーションを感じない。
いかにも官僚的「正確性」を最重視している様子が明瞭。
で、わたしは一般大衆的に「状況を一気に理解したい」タイプ。
時間がなく、手早く正確な情報を手に入れてすぐに行動したいタイプ。
まぁじっくり時間をかけて調査研究するタイプではない。
そういう人間からすると、この下の表組みを見る度に
オイオイ、ポイントはどこなのよと愚痴を言いたくなる。
そう考えて、自分なりに「加工」して見やすくしようと考えたけれど、
どうもうまくいかない。
なぜか、感染者総数のすぐ右に「無症状」の方が先に来ている。
普通は「死者数」とか、重症の方が命に直接関わるので知りたいのだと思う。
もうこの時点で「見やすさ」ということは考えていないのではと思ってしまう。
しかし時間をかけてよく見てようやく自分なりにポイントが出てきた。
というのは一番左端の「総感染者数 794」に※がついていて、
それを確認したら「うち日本国籍者 576」とあった。
この点はまったく報道では知られていなかったけれど、
この数字からすると、日本国内で感染確認された外国籍の人が218人。
率にすると27.4%ということになる。
逆に言うと、日本国籍者は総数のうち72.5%であるということ。
現在人口で外国籍者の日本国内での「比率」はよくわからないけれど、
中国から常時100万人程度の「滞在人口」があるとは聞いたことがある。
その他の国のすべて計算に入れても2倍、200万人程度ではないか。
そうすると、総人口比1.5%程度になるので、そういう対比からは異常に多い数。
クルーズ船の人数についてはまったく除外しているようだし、
チャーター機での帰国者も別枠にしての数字。
純粋に日本国内で症状が出た人数のウチ、27%以上が外国籍だという事実。
これは冷静に押さえる必要があると思われる。
日本国としての最大の存在目的は日本国民の健康と安全を保守すること。
ただ、こういうデータが表面化しないのは、ヘイトどうこうとか、
差別がーとかいう「大声」が目に浮かんでくるので、
そういった「配慮」からこうした数字が大きくは情報発信されないのかと
思えても来る。しかし、これはこれで重大な情報ではないかと。
まぁこのデータはそのように「深読み」するしかない。
テーマは自分で考えてください、みたいな無表情な数字の羅列。
あるいはいろいろな「配慮」が働いて仕方なくこういう不親切な
データ公表に至っている、という側面もあるのだろうけれど、
税を負担している国民としては、もう少し、北海道庁の情報発信を見習って
わかりやすい情報発信をしてもらえればと希望しております。
Posted on 3月 17th, 2020 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究, 状況・政治への発言
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