環境省の「エコハウス」プロジェクトで選定されたモデル住宅が
福島県飯舘村で新築工事中です。
この環境省の取り組みは、なかなか面白くて全国の自治体を選定して
それぞれの自治体で「エコハウス」の考え方をまとめて、
それを今年度中、3月いっぱいまでに竣工させようというもの。
ホームページの案内は以下の通り。
提案(概要)
低炭素型田園ライフの実現のため、菜園・ガーデン、農作業場、アート活動等の多様なクリエート空間を用意し、“半農半Ⅹ”型のライフスタイルを堪能できるエコ田園住宅を村民参画で計画・建設しエコ定住、移住を促します。
建物だけでなく、ランドスケープ、緑、菜園、庭、環境、農林地と融合する「までいな家(ZERO+αハウス)」の生活体験を提供し、地球にやさしいまでいな暮らしを体感できる、村のエコライフ学習センター機能も果たし、までいライフの創造に寄与します。
地域紹介
飯舘村は、阿武隈山系北部、平均標高450m、6,200人、1,700世帯の農山村です。村づくりの基本理念「までいライフ」は、ゆっくり・丁寧な意味の東北弁のまでい(真手)の理念で、効率優先を見直し真の豊かな暮らしを目指しています。
エコハウスは、木質バイオマスエネルギー活用やエココミュニティビジネスの創出を異業種交流の産業創出団体「いいたて村までい企業組合」が取組みを進めます。エコハウスの敷地は、村役場、村の本屋、中学校、老人ホーム(チップボイラー使用)のある中心の場に隣接し、“半農半Ⅹ”までいハウスとしての普及活動の拠点として相応しい場所です。
コンセプト
《大いなる田舎までいライフいいたて》の理念により、人間本来の「多様な生き方」、「資源・文化」、「モノ・人の本質」を大切にした「までいライフ」の空間、「までいな家(ZERO+αハウス)」を村民協働をコンセプトとします。
予定地の緯度・軽度
経度 140度43分59.946秒(140.733318)、高度 389m
座標(WGS84): 緯度 37度40分40.967秒(37.678046)
っていうようなことで、
まことにまっとうな提案趣旨であります。
村は、これまでの取り組みでも公的な住宅建築において
ずっと「高断熱高気密な家」を基本としてきています。
写真は村の公営住宅の様子。
配置計画や暖房計画もしっかり考えられていて、
たいへん快適な環境が実現しています。
入居率も良く、最近建てられている賃貸住宅でも
満室の状況が続いているそうです。
賃貸住宅とはいえ住宅性能は高く、またデザイン的にも秀逸。
飯舘村は、東北でももっとも寒冷な気候風土条件を持った地域であり、
村としては定住・移住促進には建築の高断熱高気密化が不可欠という判断。
そして実際に、若い世代の定住促進に成果をもたらしてもいるといいます。
公的な建物にもデザインコンセプトが明確に表現されていて
木質の外装が張られて、どれもがいい表情を見せてくれています。
こんな村なら住んでみたいなぁ、という気持ちが起こってくる。
この「までいな家」も、短期滞在者のための宿泊機能も持たせるという計画とか。
完成が待たれる建物だと思っています。
なお、gooのブログランキングではじめて 順位: 8,606位 / 1,366,677ブログ中
ということで表示されました。
やはり人口の多い地域の話題がいいのかなぁ(笑)。
ではでは、がんばります。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 2月 15th, 2010 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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