きのう、戦後についての規定要因となった
日米安保と憲法制定の時点のことを書きました。
「戦後」という時代も71年を経過しました。
わたしたちが歴史で習う「奈良時代」が710年–794年の74年間ですから
もうすぐ歴史時間としても、日本の大きな枠組みに入ってくる。
その時代に起こったことは、歴史人口の多さや社会経済規模の隔絶ぶりも
考え合わせると、まさにわれわれは未曾有の変化の時代に生きている。
わたしは今年で64歳ですが、
戦後時代に生を受けて、広告とか出版とかの環境に生きてきて
この間の激変も経験してきたけれど、
いま現在進行形のメディアという概念の変化ぶりもすごい。
先日の東京都知事選挙は、既存のメディア世界にしがみついていた
鳥越俊太郎氏が無惨な姿をさらけ出し、
この時代にも政治家として生き残るためにSNSメディアを駆使した
小池さんが圧倒的な勝利を得た。
テレビや新聞メディアでは、かなり鳥越支持が多かったけれど、
週刊誌やTwitterなどでの小池支持的な動きが戦略的に勝っていた。
鳥越さんの「敗戦の弁」がまた、なんの反省も学習もなく、
反権力を呼号しているのをみていて、時代の変化が
既存権威的メディア人にはまったく見えていないのがよくわかった。
SNSメディアに対しての差別的な言辞を吐いている姿は
権力的なテレビ・新聞の現代での無惨さを象徴していると思う。
そんな姿勢では今後は生き残ってはいけないという
鳥越さんの反面教師としての役割は十分以上にわかった。
そんなメディアの大変革時代のなかで、
わたしはFacebookを勉強させてもらっているのですが、
そのFacebookから広告利用者にアンケートが来ていて
これも大いに参考になると、さっそく答えておきました。
わたしは既存メディアを利用してのマスメディア的コミュニケーション活動が
これまでの基本的フィールドだったわけですが、
WEB-SNSという個人コミュニケーションに時代は変化してくる。
そのWEB-SNS時代にはプラットホームとしての役割が重要になってくる。
いまや、そういったプラットホーム企業間での個人争奪戦が始まっている。
図のような「メディア」企業が、広告やユーザーとのコミュニケーションで
まさに主要戦場になっていくことは時代の趨勢。
ただし、この間の週刊文春などが特徴的なように、
既存メディアもまた、戦略的取り組みをしっかり行えば、
この時代の中で、枢要なスタンスを占められることも明らか。
本当に面白い時代を生きているものだと思わされる次第です。
Posted on 8月 19th, 2016 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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