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【ニッポンの未来、魅力ある戸建住宅とは?】

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図表は年少(14歳まで)、生産可能年齢(15-64歳)、高齢者(65歳以上)の
北海道での各区分別の人口動態の年代推移。
高齢者の人口自体は、2015年の155万人から2035年の165万人と
そう大きな増加はないと予測されている。
大きく減少するのは生産可能年齢で、2015年の324万人から
2035年には、240万人と率にすると26%減少する。

こういった人口減少はいまの政府の努力目標の進展推移にもよるけれど、
確実性の高い未来像として、経営的には予測しておかねばならない。
しかし一方で、AI化の進展や産業ロボットの普及、
さらに限度を区切った労働力移民の導入などで、
日本経済市場・社会の労働力不足は底支えされる可能性も高く、
日本のGDP自体は現状維持+若干の成長という蓋然性は十分にある。
さらに今後の社会では「高齢者」という区分けが、
そのまま「非労働力」とは単純に決められないのではないかと想像される。
健康な高齢者からまだまだ働きたいという希望が湧いてきている。
いずれにせよ、高齢化社会を乗り越えようとする日本人の知恵は
希望的に見ることも大いに可能ではと思われます。
なんといっても、戦争のどん底から奇跡の復興を遂げた社会なので
そうした「復元力」は大いにあり得るだろうと思われます。
住宅の側から、このように描かれ得る未来において、
さて、どのような住宅の形が求められるようになるか、
その想像力を磨いておくことは、大いにやる気を引き出すテーマ。
そうでないとすれば、高齢化という人類が向かっている方向は
ただただ滅亡への道であるという、悲観論をしか生まないと思います。

そういう未来に於いての「魅力に満ちた」住宅のイメージとは、
さてどんな形のモノが想像されていくのでしょうか?
間違いなく家族数は決定的に少なくなっていく。
直感的には、これまでの「伝統的住宅価値感」=子育てのためのイレモノから
より「パーソナルな価値感」に寄り添うような住まいの魅力が
求められるようになるのではないか。
また違う見方では、その「価値感」とは現状求められている価値のなかから、
ある要素がより強調されていくことになるのではないだろうか。
たぶん、すでにそういった未来的価値感の萌芽はユーザー心理の
発露の中に、すでに顕れているものなのだろうと思われます。
きっとその要素に気付くか、気付かないかの違いしかないのでしょう。
日々の取材の中で、そういう未来からの「ささやき」を
丹念に「聞き取って」いきたいと思います。
ただ、それはよりエネルギー縮減型になっていくことだけは間違いがない。

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