さてすっかり遠くなった韓国ツアーの想い出ですが、
ちょっと忘れていたのが、最後に宿泊した釜山の名門ホテル。
3泊4日の弾丸ツアーだったので、
っていうか、事前の下調べが万全とは言い難かったので、
最終日にたどりついたホテルにまで、気が回っていなかったのです。
しかし、食事とカラオケなどの集団行動で盛り上がっていたのですが、
よくよく見てみたかったなぁと、後の祭りのように写真を整理して、
「このホテル、ちょっと面白そうだ」と、後で気付いている次第なのです。
疲労困憊してホテルにたどりついて、
「あれ、なんか内装も凝ってるなぁ」とは感じたけれど、
そして外に出て、ふと外観を見上げてみたら、
各室から出られるベランダが、重厚にデザインされている。
いわゆる機能優先と言うよりも、装飾性、それも
韓国風のデザイン感覚がたっぷりと濃厚に味付けされている。
どうも旅行代理店さん、わたしたち建築ツアーに配慮して
面白いホテルを考えてくれていたようなのであります(冷や汗)。
ということで、だんだんと気付きの遅れた申し訳なさが募ってきた(笑)。
で、本日、罪滅ぼしでご紹介する次第です。
以下、釜山コモドホテルの簡単な紹介。
艦隊の司令官・海軍提督で海洋都市、釜山を守る
李舜臣(イースンシン)将軍を象徴化したデザイン。
釜山の海を守り、艦隊を率いる強い提督のイメージを表現した。
朝鮮時代の王宮を再現した「韓屋建物」で
韓国雰囲気たっぷりの特級ホテルです。
弓なりに曲線を描き、中央が釜山港に向かって丸く突き出しています。
パノラマが広がるように宿泊客が、
釜山港を遠くまで見渡せるように考案された設計で
単純な直線型のホテルより、美観を考慮したホテルです。
各階は華麗な丹青で装飾し、韓国民話に登場してくる場面を
浮き彫りにした壁をはじめ、天井と床は蓮の花模様を描いています。
これはどうも、失礼いたしました、という次第。
ホテルはそれほどこだわりもしていなかったので、
「なんか、変わっているなぁ」くらいしか、思っていなかったし、
いわば背景として、意識もそうは向かなかったけれど、
モダニズムではなく、いわゆる韓国風の王宮のようなデザインなんですね。
もっとリスペクトをもって謹んで感受させていただけば良かったと
反省している次第であります。
写真を見て「おおお」と今更ながら、やや驚きを感じている次第。
人間、疲れていると感覚領域も鈍磨するものですね。
Posted on 4月 5th, 2016 by 三木 奎吾
Filed under: 出張&旅先にて
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