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店舗の流行性

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写真は宮城県の地方都市、亘理で見た居酒屋店舗。
店舗建築というのは、流行性を表現するものですが、
現代の「癒し」というものの所在をなんとなく教えてくれる。
居酒屋さんなんていうのは、
その典型のような存在でしょうね。
まぁ、あんまり外食とか、たくさん行くわけではないのですが、
そういえば、こういった昭和初期風の店構え、
よく見るような気がします。
わたし自身でも、古い雰囲気を残しているような店が好きですね。
札幌は古い木造建築に対して
たいへん厳しい地域で、その耐え難い寒さの記憶を「持っている世代」
にとっては、ちょっと懐かしむ、までの心理はなかなか生まれてこなかったけれど、
最近は、そういった店舗が徐々に出てくるようになってきている。
「こういうの、昔、あったよなぁ」
っていうような懐かしさが、ようやくその寒さの記憶を
追いやってくれるようになってきたのか。
それとも、寒さの記憶自体を持っていない世代がそろそろ現れてきたのか。
ひょっとすると、そういう若い年代がデザイン感覚だけで、
いいかも、というようになってきたものかも知れませんね。
こういう店舗設計の世界では、
この店の外壁に貼っている看板の類、
結構な需要なんだそうで、いろいろ手を尽くして集めている専門店もあるのだそうです。
また、古材の需要も高まっているので、
世界中に、安くて、それらしい雰囲気の出る材料を
探し歩くビジネスも存在しているのだとか。
こういうのって、何を表現しているのでしょうかね。
昔の時代が持っていた、癒しの雰囲気が
現代のぎすぎすした人間関係からみて、ノスタルジックに思える。
そんなことだとすれば、やはり寂しさがありますね。
北のくらしデザインセンター
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