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歴史好き_2

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歴史って、どうして好きになるのか?
そんなこと誰に聞いても、ひとそれぞれ、違うんじゃないかと思っていましたが、
どうなんでしょうかね?
またまた、息子からの質問です。
「とーちゃん、歴史の中でいちばん好きな人って、だれ?」
っていうヤツが、飛んでまいりました。
そんなこと考えたのは、ずっと昔なんで、しばし、沈黙。
とっさには、出てきませんね。ただ、
「・・・好きな人物かぁ? そういえば、はじめの頃、そんな気持ちあったよなぁ・・・」
という、感慨を抱きました。
歴史を好きになるのに、こういう感情って、けっこう大きな部分かな、と。
「そういわれてみれば、とーちゃんは、家康かな・・」
「へ〜え、なんでさ?」
「うん、そうだなぁ、さっそうとはしていないんだけれど・・・」
という前振りで、三方原の戦い前後のことを話しました。
歴史って、勝ったものの立場で書かれているものですが、
三方原って、どう考えても完膚無きまでの大惨敗。
でも家康は、この失敗を教訓にして、その後の道を切り開いたというポイント。
失敗から成功を掴んでいったという成長の部分が好きなんですね。
とくに、この惨敗確実な戦争に、覚悟を決めて出かけていった
その将としての姿勢を見た多くの武田の将兵が、その後の武田崩壊後、
頼るべき主君として家康を選んだ、というポイントが面白い。
その後の関東経営の成功は、
信玄によって涵養された、この武田遺臣団の力が大きかったと思うのです。
歴史の教科書的には、
こういうような部分は、あまり触れる機会はないでしょうが、
単なる事実を丸暗記するような姿勢では、歴史好きにはならないと思います。
「どうしてこうなったんだろう」
というような探求心・好奇心が、好きになるツボなのではないか?
「いちばん好きな人物」っていうのは、
「このひと、一体どういう人だったんだろう?」という好奇心が出発。
その意味で、坊主の素朴な質問って、
なかなか、こちらに考えさせてくれる、ツボを刺激します。
というようなうれしい会話シリーズ、続きそうです(笑)。
写真は、あるパンフレットに掲載されていた
古代ヤマト政権の蝦夷攻撃最前線・胆沢城での
懐柔した蝦夷への供応準備のときの、厨(台所)の様子。
もちろん、想像ですが、料理人、調理スペース、かまどの多さ、
さらに、給仕する女性たちの様子など、
実に想像力豊かに伝わってくるイラストでした。

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