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住宅性能向上がリスクを回避させる

いまわが社では、室蘭工大・鎌田紀彦教授の最新の情報発信を企画中。
もうすぐ、全国発売する「Q1.0-X」〜キューワンエックス〜の本です。
正面から「鎌田紀彦教授・監修」という形で発信します。
たいへん長大な文章を書いていただけまして
また、その内容の濃さは圧倒的であります。
高断熱高気密の基本から、現在のエネルギーリスクへの対応まで
まさに縦横無尽に論じられています。
4月末には刊行の予定ですが、住宅に関連するすべてのみなさん、必読の一冊です。
また技術的・専門的な内容も書かれていますが、
多くのユーザーのみなさんにとっても
十分に理解できる平易な語り口で書かれています。
これから家づくりを考えるみなさんにもきわめて有意義な内容だと思います。
ぜひ、書店でお買い求めください。

今日の状況の中で、
省エネと言うことは、待ったなしの局面に来ていると思います。
日本がこれから、世界の中で生き延びていくためには
家庭用のエネルギーの場から、
徹底的な省エネを図っていかなければならない。
それが、原発事故に見舞われた日本の国是になっていかなければならない。
こういったことは、全国民等しく認識していると思う。
産業用のエネルギー確保は、国際競争の中で絶対に不可欠の要素。
それを潤沢に確保させるためにも、
住宅の分野、民生の分野からは、エネルギーを極力減らしていかなければならない。
そのことが、日本の経済安全保障にも繋がっていく。
いま、わたしたちができる最大のことは、このことだと思います。
わたしたち社会は、多くのエネルギー消費の結果、
豊かさを高いレベルで実現している社会だと思います。
その豊かさのレベルを落とさずに、未来に向かって持続可能な社会に転換させて行くには
家庭レベルでの省エネしか、ありえない。
過去の石油危機は、産業の効率化・合理化で乗り切ってきたけれど、
今回のエネルギークライシスは、わたしたちの生活の場からの省エネで
社会の「構造改革」を推し進めるしかない。

やはり考えを進めていけば、
こういった結論こそが、まっとうな考え方だと思う次第です。

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