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反小沢・消費税増税

きのうから年度が替わって、新年度ですね。
でも、国の予算は暫定予算なので、本格的にスタートは出来ません。
日本は議会から首相を選出して権力を構成する民主主義政治体制を選択しているので
議会での駆け引きに忙殺されて、
より大きな「国家の方向性」とか、外交的なことだとか、
そういった部分への国のトップの関与が難しい。
国の予算のウチ、本予算である一般会計80兆前後のお金の使途が決まっていない。
そうすると、経済の方では、それ以外の国の予算、
いわゆる「特別会計」での予算、約120〜130兆だけが動いている状態になる。
それらは、政治の関わりの薄い予算として執行されていくのですね。
この部分については、官僚組織が事実上、推進していくことになる。
前回の民主党代表選挙で、目立たなかったけれど、
小沢一郎は、この一般会計と特別会計の両方を200数十兆の予算として
執行を考えていく、という「政権構想」を示していた。
そのことが、多くの「既得権益層」を刺激したのかも知れない。
「あいつはなにをやるか、わからない」
そういう漠然とした権力層での恐怖が、その後も一貫して継続している。
きのうは、明瞭に「小沢切り」での事実上の大連立へのサインを
自民党の幹事長が示した。
今日の状況は、消費税の増税をマスコミ全体として支持している。
そして政治の側でも、そういった翼賛的な体制に向かっている。
なんとも奇妙な状況が持続しているといえるだろうか。
小沢一郎の裁判の結審・判決は4月下旬だという。
そういった隠された「政治スケジュール」が、
政治的動きの起動要因の最大なるものを占めているかのようだ。
その国の政治には、それぞれ特殊な要因が働いて動いていくものだろうけれど、
この「反小沢」的な動きには、その大義名分・理念は見えない。
いまや消費税反対という政治的動きは小沢に極限されている。
反小沢・消費税増税というのが大きな流れのようです。
なぜなんでしょうね? 民間人から見ると奇妙な政治状況に思える。
よほど小沢さんを支持してはいけないタブーでも存在するのか?
そうであれば、政治家はその根拠をそろそろ示す義務があるのではないか。
海外のメディア人からその奇妙さはすでに指摘されている。

でもきのうだか、おとといの野田総理の発言に
日本の総理大臣がなぜ短命なのかということについての
端的な発言がありましたね。
政府の長が、予算委員会やらにカラダが拘束されるシステムになっていて
勢い、そういう内向きのことに日本の「権力」は全精力を使い果たすようになっている、
そういった内容の発言だったと思います。
この発言、案外そのままのような気がします。
野田さんって、いまの政治家の中では比較的正直なタイプのように思っていますが、
そのかれの実感がこもっていると感じました。
よく日本のマスコミがこのことを「おかしな日本」のネタとして
取り上げていますが、そういう理由があってそうなっていることなのだ、
っていうような論調をこそ、マスメディアは切開すべきなのに、
ただ揶揄するだけにしかなっていない。
四半期を経過してきたわけですが、
どうも日本はこういった状況の中で停滞要因が積み重なっている
そんな印象を抱かせられる日々だと思います。
マスコミ発表以外の日本人の世論はいま、どんなところにあるのでしょうね?

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