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庭をつつみこむ間取り

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きのうご紹介した家の内部の写真です。
平屋で平面プランは、中庭を真ん中に作り、左右に長方形に2つのゾーン。
ひとつはLDK空間とお風呂などの水回り。
一方は個室がふたつにトイレ、収納などという構成。
家族数が少ないので、シンプルなボックスプランですね。
中庭は、まんなかに左右の生活ゾーンをつなぐブリッジで区切られています。
で、片方は写真で見るようにウッドデッキになっています。
ですから、こちらは「外の居間」のように使えますね。
向かい側の寝室用の個室には
周囲からの視線を遮る用途で、オーニングも架けられているので、
必要に応じて、日除け屋根も架けられますから、
たいへん開放的な暮らし演出になっています。
写真手前側の片方の庭は、植栽を楽しむ庭。
これも、すぐにブリッジから出られるので、庭作業がリビング感覚で楽しめます。
場合によっては、手作りの野菜を栽培して、すぐに食べるみたいなことができますね。
屋根はそれぞれ外側に片流れになっていて、中庭側にむかって天井高が上がります。
そこに高窓が開けられていますが、これも効果的。
高さはそうは実際にはないけれど、この窓のおかげで、
開放感が、ぐっと増していますね。
また、周囲に対しては閉じた計画で、中庭側に開いている窓ばかりなので、
カーテンを考えなくてもいい、というのが大きいですね。
ちょうど訪問したときは、オープンハウスも終わり近くの4時過ぎでしたが、
刻々と、薄暮から日暮れの時間で、室内に取り込まれる
外の空気感が直接、生活の中に飛び込んできます。
こういう自然な時間の移ろいを、体感できるような仕掛けはたいへんいい。
せっかくの窓だけれど、夜になれば絶対にカーテンを閉めなければいけない、
というのは、半分しか楽しめていない、ということであるかも知れませんね。
この薄暮の時間の、青い空気の色合いを室内に取り込んで楽しめる、
なかなかに味わい深い、インテリア空間と思います。
床面積としては20坪ほどと、小さい住宅ですが、
中庭を実に効果的にプランに取り込んでいるので、
たいへん豊かな暮らしのイレモノになっています。
好感を持てる家だと思いました。

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