政府による「緊急事態宣言」を受けて、昨日から「あたらしい行動様式」社会へ。
このコロナ禍がはじまって以来、基本的な行動基準として
3つの密を避ける、という方向性が指標として明示されてきた。
欧米メディアからは日本が宣言解除したことに驚きと羨望に似た
ニュアンスでの報道が相次いでいる。納豆が効いたのでは、というような
言われたこっちが「え??」という指摘も見えたけれど(笑)、
G7の国の先陣を切ってこの事態からの「出口」を見据えられたことは、
国全体でひとりひとりが心がけて来た「行動変容」が基盤的力だと思う。
文句や批判は喧しく湧き起こっても、日常行動レベルでは「一致結束」できる
日本社会の規範準拠・実践力が非常に大きいと思います。
そしてこの「行動変容」の力は、少なくともしばらくの間、日本の最大の安全保障策。
たぶん核兵器以上の「抑止力」「外交的力」なのだと思う。
いざとなれば日本社会は世界最強レベルの抑止力社会だと示せたことは大きい。
さてそういう第1段階の成果は確認できたけれど、
これからはいわば「息の長い」戦いの局面になっていく。
感染症との戦いである以上、有効なワクチン開発まで続けることが絶対条件。
住まいと環境東北フォーラム・吉野博先生から
住宅業界にとって有用と考えられる「行動変容基準」の例示がありました。
「住宅生産団体連合会」作成の事業者向けの「行動変容指針」。
住宅生産団体連合会:新型コロナ感染予防ガイドライン
<クリックするとデータがダウンロードされます。>
一般にも有益有効と思われる「指針」・事業所職場篇も示され参考になる。
以下、気がついた部分を要旨抜粋してみます。
● テレワークや時差出勤等により混雑緩和を図る。
● 机を離して設置、机の間をパーティションで仕切る、正対せず離れて着座。
できる限り2m(最低1m)の間隔を確保する。
● 十分な換気を行う(換気設備がない場合は、1時間に2回以上窓を開けて換気)。
● 執務中はマスクを着用し、こまめに手洗いや手指消毒を行う。
● トイレにタオルを設置する場合は、ペーパータオルを設置する。
(ハンドドライヤー及び共用タオルは使用禁止)。
● 現場見学会、セミナーイベントを企画・実施する場合には、事前予約により
集客対象を限定する等、感染予防に十分注意する。
● 各種公的申請はできる限りオンライン又は郵便等で行う。
● 顧客にオンラインでの資料請求や商品検索等の利用を促し、打合せや商談は
できる限り電話、メール又はオンライン(WEB会議、電子決裁等)で行う。
● 湯茶接待はペットボトルや紙コップで行い、ガラスコップや湯飲みは使用しない。
● 受付等には透明ビニールカーテンを設置する等の感染予防措置を講ずる。
いまや日本社会では「常識」になってきていることでしょうが、
こういった「当たり前」が現実的でもっとも有効な感染症との「戦い方」ですね。
<写真は無関係:明治初年札幌での寒冷地植物研究のガラス屋根温室。>
Posted on 5月 27th, 2020 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 状況・政治への発言
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