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【みなさんトイレ排水、フタ閉じてやってますか?】


昨日、4/8付の空気調和・衛生工学会「換気設備委員会」からの情報を得た。
「新型コロナウイルス感染対策としての空調設備を中心とした設備の運用について」
一連の「換気」への注目の高まりへの専門家の立場からの情報発信。
かなり専門的用語も多く読解には少し読み込みが必要と思われるので
精査してからテーマごとにまとめてみたいと思います。
ただし、そのなかできわめて応急的な「対策」の記述が見られた。<以下要旨>

●トイレでは便器の蓋は閉じて洗浄、換気の励行
1 感染者がトイレで排便し水を流して汚物を洗浄すると活性のあるウイルスを含む
「エアロゾル粒子」が発生する可能性がある。これをなるべく減らすためには,
洗浄時は<便器の蓋を閉めて>行うことが推奨される。
さらにトイレの水封の万全を定期的に確かめる。トラップが「破封」していると
排水管からの異臭がするのでわかる。<注:破封とは排水設備の配管内に溜めている
封水が蒸発などで減少し悪臭や虫が排水元に入らない塞ぐ機能が失われること。>
・・・新型コロナウイルス感染対策として生活実用的なレベルでは
密集・密接・密閉を避けることが基本ですが、建築的には換気も避けて通れない。
その危険性の中でも、排便時のトイレ排水の仕方の指摘は知られていなかった。
感染症の恐ろしさを自覚し、こういった生活上の「マナー」も常識化したい。
家庭内生活習慣レベルで、もし万が一自分自身が無症状の感染者かもという
そういった危機認識をもっていることがお互いに大切だと思う。
家族の身を守るひとつの「暮らしの知恵」としてこれは大切だと思える。
うかつながらわたし自身、こういった知識はこれまでなかった。・・・
2 また感染を引き起こす可能性があるエアロゾル粒子が漏れ出て
別空間を汚染しないようにトイレの排気ファンは<常時運転>を徹底する。
トイレに窓があってその窓が風上側になると、エアロゾル粒子を含むトイレ内空気が
家内に漏れ出る可能性があるのでそのような窓は開けないこと。
・・・これも案外気付かないポイントかも知れない。
普通、トイレには換気扇が付いていて排便時には運転させていると思われるけれど、
臭気対応もあって窓を開けて使う習慣のある方も多いかも知れない。
それが「風上かどうか」という気付きはあまりなかったように思う。
逆に外気が風として感覚されると「気持ちいい」くらいだったかも知れない。
それが「風上」として風下側の家の中に拡散していく危険性への気付きは大切。

今回の新型コロナ禍は実にさまざまな「変化」を生み出していると思うけれど
このような生活習慣レベルの「対応策」も重要なことなのだと思う。
自分を守り家族を守る、社会を守ることができるのはわたしたち自身ですね。

<写真はイメージ。TOTOホームページから>

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