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【新型コロナ禍 トンネル「出口」か、途中「照明」か?】



上の図は4/18(土)に行われた日本感染症学会「COVID-19シンポジウム」から。
厚労省のクラスター対策班を率いる東北大学大学院の押谷仁教授が示した図。
このところ毎日上限に張り付いたままだった「新規感染者数」の推移です。
ちなみにWEBメディアBUZZFEEDを参照したものです。
で、その下は日経新聞社のチャート図と、北海道庁が発表している推移図。
どちらの図も時間軸が概ねそろうように加工させています。

これらをみると、一番上の図の説明として押谷仁教授のコトバ、
「4月の8日、9日、10日にかなり大きな山があります。2週間前を考えると、
あの3連休とその前の週。日本に住む人たちの気持ちが緩んだあの週の結果を
我々は受け止めているんだという風に理解しています」ということ。
そこから政府から緊急事態宣言がありわれわれも一気に社会収縮を受け入れた。
新型コロナは2週間程度のタイムラグ推移が結果に出る。
で、図の推移傾向を見ると、おしなべてやや低下傾向に入り始めている。
<北海道はやや違っているが、この図の最終一昨日38からきのう27へ低減>
ようやく社会収縮の効果が数字に表現されてきたと言えるのだろうか。
しかし、ここでまた気を緩めれば同じ轍を踏むことになる。
気を緩めることは出来ないけれど、曙光は差し始めたと言えるのではないか。
日本社会というのは4月新年度ということで
3月末から4月初めに大きな「民族移動」が定期的に繰り返される。
兵庫県警では3月末に開催された人事異動後の歓迎会の飲み会で感染が拡大した。
こういった「定期異動」という社会変動、流動活発化が
タイムラグを経て日本社会を襲っているというように見ることができる。
緊急事態宣言以降の移動制限の成否がこれから本格的にあらわれるのだろう。
本当に移動制限に対して全国民的に行動できたかどうか、
その結果がこれから発現してくる。ややコワいけれど・・・。
わたしたち自身の行動の「報い」がこれから正直にあらわれる。
なんとか、期待を込めてしずかに結果を正視していきたいと思います。

ただ先述の押谷仁教授からは、これから人口集積地域から周辺地域へ
この波動が伝播していく可能性が指摘されていて、
そうした地域は「高齢化率」が相対的に高いので重篤化が懸念される旨、
情報提起がされていました。北海道の状況などからまさに要注意だと思います。
いずれにせよ未知の感染症との戦い、社会の最先端的な科学者の知見を頼りに
冷静を保ちながら、沈着な対応を心がけたいところだと思います。
先日ご紹介した「テレビ情報漬け」でやや判断力の平衡を逸しているのではと
心配させられた方に昨日こちらの方から電話連絡。
かれは独居であり、巣ごもりストレスとテレビの無責任情報番組に毒されたことを
自覚できていたようでやや落ち着きが見られた。
なおわたしから、テレビだけではなくインターネットからも情報摂取をと
ガラケーからスマホへのスイッチ、情報摂取の多角化をオススメした。
情報リテラシーを高める重要性もいま緊急的課題だと思います。

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