わたしはあんまりテレビは見ません。番組視聴が非常に選択的。
NHKの大河ドラマ「麒麟が来る」は定番で「日本縦断こころ旅」
「英雄たちの選択」がお気に入り。そのほかカミさん録画の
阿川佐和子さんの対談番組やアメリカの医療ドラマ番組など。どれもBS視聴。
ノイジーな「情報」番組はいっさい見ない。
情報は自分で「1次情報」に近い情報をWEBで探すようにしている。
今回の新型コロナ禍ではとくに北海道は感染が先行した。
残念ながらいまも全国の人口割合でいちばん高レベルです。
いまの状況に於いて、この災禍との戦いは厚労省の「専門家会議」が
コントロールタワーであることは間違いがない。
その対応指針を行政府の長として安倍さんが推進している。
明治以降の長い時間を刻んできた民主主義国家の国家体制として
このような緊急時には、政府機関の「諮問会議」が最重視されるのは当然。
そこからはノイジー対応ではない専門的で冷静沈着な方針が示されている。
未知の感染症対応という困難な局面では専門家集団の叡智に従うのが自然。
水際作戦段階からいま重点的に取り組まれていると思えるのは
「クラスターの早期発見と濃厚接触者の早期検査」。
こういった施策を先行的に実施してきたのが北海道だと思います。
北海道は都道府県の中で沖縄とともに、海で囲まれていて
人間の往来移動状況をコントロールしやすい。
広域対応可能な北海道という行政組織と政令指定都市・札幌という、
機動的に状況把握能力を持った組織成員が確保できる。
その上、人口密度が少ないのでクラスターの把握も比較的しやすい。
世界有数の「観光地域」であることで中国からの雪まつり観光を受容した。
そのような条件が揃ったことで感染被害が出て「試される大地」になった。
知事の「非常事態宣言」にはどのような法的「根拠」もないだろうけれど、
それに異を唱える人やメディアも多くはなかった。
道民性なのか、ヒステリックな反応はなく冷静に状況を受け入れている。
下のグラフがきのう現在の北海道の新型コロナの感染・患者情報。
見ていただくような状況で推移していて昨日も
「3月23日発表分 15時00分現在、新たな陽性患者は確認されておりません」
ということで、棒グラフで見てもおだやかな推移。
累計感染者数は162人ですが、現在患者数は60名。
この程度であれば、北海道内の医療は十全に機能して
医療処置が絶対必要なみなさんに余裕を持って提供可能。
国の「専門家会議」は北海道での状況を重視しウォッチして
国全体の状況管理のモデルとして方針策定の道しるべとしている
そういった状況が十分に推認できると思われるのです。
世界各国がいま、医療態勢と患者発見・対応のリソース確保のバランスで
大きく変調をきたして「医療崩壊」になってしまうことで、
救える命を救えなくなっているのには、こういった状況コントロールの
方針の違いが大きいのではないかと思われます。
もちろん北海道もこれからどうなるかまさに胸突き八丁でしょうが、
少なくとも社会的ヒステリーの兆候は見られないし、
非常事態宣言も撤回され「新たなステージ」段階と宣言されている。
なんとかこの状況からさらに終息に向かわせられないかと
祈るような思いで、情報を確認している毎日です。
厚労省・専門家会議のみなさんの冷静沈着な方針を支持したいと思います。
またクラスター対策対応に奔走する職員のみなさんの労苦を多としたいです。
Posted on 3月 24th, 2020 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究, 状況・政治への発言
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