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出来たての茅葺き屋根

写真は、沖縄地方に残されている古民家復元住宅内部。
いわゆる「茅葺き屋根」って、
出来上がってすぐの様子って、あんまり見ることはありませんが、
この復元住居では、まだ出来上がってすぐの時期だったようで
ごらんのような白木の清々しい木組みと
真新しい萱の色合いが、なんともアースカラーで
癒される空間性をたたえておりました。

20年に一度ずつ、伊勢神宮は
建て替えられていくのですが、
あれは、古代から、森林の一区画を焼き畑で焼いていくという
ヒマラヤから偏西風の流れ込む地域共通の
生産文化性を象徴的に表しているのではないか、といわれています。
そういう文化性が連続していって、
わたしたちのDNAのなかに
こういった清々しい白木空間を良しとする感受性が育った。
どうもそんな気がいたします。
わびさび、とはなにか、と問われて利休の師匠さんは
「正直でつつしみ深く、おごらぬさまをいう」
という答を発したと言いますが、
結局日本人の感受性の基本はこういう文化性なのかも知れません。
しかし、こういう境地に気付いたというのは
やはり人類文化の中でも特異だなぁと思います。
写真のような光景は、まさに素材がその輝きをそのままに
真っ正直に見せるというデザイン。
小径木を皮を剥いで、白木にして組み上げていく。
そのうえから、新鮮な萱が重ねられていって
視覚的に、懐かしい色合いと、個体の大きさの違いが
微妙な織り方のように感じられ、単色だけれど錦のようにも思われる。
こういう美には、やはり圧倒的な力感がある。
まぁ本当にDNAに訴えかけてくる美しさ、といえる。

こんな空間にいたら、
陳腐なデザインなど、まったく無力と思えるのではないか。
どうもそんな風に思えてならない。
いかがでしょうか。

さて、以下は迫ってきたイベントのご紹介。
Replanがプロデュースする、実際に建っている建築家関与の住宅を見学できるバスツアーの企画です。
今回は、3事例ほどのご紹介で、
宮島豊さん、遠藤謙一良さん、平尾稔幸さんの事例。
参加費は無料。詳しくは、
北のくらしデザインセンターイベントのご案内
で、ご確認ください。以下、案内文の抜粋です。

「北のくらしデザインセンター」フェア 2010夏 開催!
〜建築家に「なんでも聞ける」家づくり相談会
「北のくらしデザインセンター」フェア 2010夏 〜
◎ 開催日時 :2010年7月24日(土)10:00〜17:00
◎ 開催場所 :パナソニックリビングショウルーム札幌(札幌市北区北9条西2丁目1) 3階ショウルーム・6階会議室・7階ラウンジ
◎開催内容
 ●建築家住宅・バス見学会
 ●建築家と一緒にまわるショウルームツアー
 ●家づくりの相談コーナー
 (セミナー/スライド上映/パネル&模型展示/ワークショップなど)
◎参加費用 :無料

北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

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