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「あずましい」囲炉裏

きのうのご案内で、HPアドレスが間違っていました。
正しくは、北のくらしデザインセンターイベントのご案内
ですので、どうぞよろしくお願いします。

駆け足で仙台と秋田とで仕事を片付けた後
東京に来ております。
きのうは都内で営業活動であります。
っていうような忙中、
仙台の空港で下りてクルマを走らせたら
カーナビに重要文化財の古民家の地図表示。
移動開始前に、ちょっと小一時間、
古民家探訪にはぴったりの神様からのプレゼント(笑)。
幹線道路からも5分と掛からない位置なので
これは儲けものでしたね。
って、これは趣味の事柄なので、
万人に意味があるわけではありませんね。

という次第で見てきた古民家。
写真は、土間に半ばは接している囲炉裏です。
手前側は広大な農家住宅の作業スペースである土間。
古民家として残ってきているものは
大部分が農家住宅であるケースが多い。
都市にも、町家形式の建物はたくさん残っていたのでしょうが、
そっちのほうは町家、という名前からして
更新するケースが圧倒的に高く、
街区自体が時代に取り残されるようなケースを除いて
まぁ、あまり残っていない。
それに対して、農家の場合は生産の場であり、
生業と結びついている、その生業が
延命可能な基本的産業なので、残る必然性が高いのでしょうね。
先日、長期優良住宅先導事業の審査員をされている東大の松村教授の
対談をお願いした際に、先生から指摘がありましたが、
日本では、構造的な問題から建物が更新されているのではなく
社会的な変化によって、建て替えられているので、
長期優良という概念自体、存立基盤自体が疑問なのだ、
っていう意見を伺いました。
(この対談の模様はいずれ誌面で発表いたします)

本論です。
土間と囲炉裏の関係というか、
このたたずまいの、なんとまぁ、「あずましい」ことか。
土間から居室部分の高さは
ちょうど腰を掛けるのに適した高さになっていて
しかも、手前側には、まるで誘うように
一段低い段差が仕掛けられている。
囲炉裏での暖がまるで迎え入れてくれているかのようです。
こういう「装置としての暖かさ」の部分、
まことに心惹かれる部分であります。
よく見ると、囲炉裏はこの位置から見て線上に
奥の畳の間にも連続しています。
こういう「出迎えのしつらい」、その奥行きに
古民家の魅力が感じられるのでしょうか?

北のくらしデザインセンター
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