きのう、沖縄〜福岡から札幌まで帰還いたしました。
さすがに南北に長いニッポン、沖縄では蒸暑そのものの重たく熱い空気。
福岡では、梅雨末期の大雨に直撃されて飛行機が遅延。
ようやく着陸できた北海道では降り立った夕方6時ころの気温は17度。
13度ほどの気温の違いですが、空気の重量感もまったく違う。
やっぱり違う国がこのニッポンには多数存在している。
そういう実感を持たざるを得ませんね。
で、ようやく帰還したのですが、本日は北見に行く予定。
朝一番で出発して、帰りはノンビリ帰ってこようと思いますが、
いずれにせよ、トンボ帰りであります。
で、急ぎ写真整理してブログを書き始めたら写真ソフトが調子悪い。
多少は写真修正して加工を加えるのが常なのですが、
それができないということで、
ふと、この中村家住宅の写真を見てみたら、
とくに気を使って写真を取っているわけではないけれど、
どの写真を見ても、水平垂直の均整が了解範囲に収まっている。
・・・っていうことに初めて気付いた次第。
そういうふうに考え始めてみたら、中村家住宅というのは、
寸法とか、距離感とかの基本的な建築要素がきわめて優れているのだと
いまさらながら、思い知らされています。
例えばこの写真ですが、水平ラインの琉球石灰石の壁による
空間グリッド企劃がまことに明瞭に示されている。
その企劃されたなかに美しい植栽が施されていて、
空間がしつらえられているのですね。
そういった「原設計」については、何度も修復されてきた建物ですが、
基本的には踏襲されてきたに違いない。
「どこをどう撮っても、構いませんよ」
っていうように、この原設計者・中村賀氏さんからはるかな時間を超えて
語りかけられているように感じさせられました。
この原設計者は中城城の設計者でもあり、より意志的な水平線、垂直線に
嗜好が向いていたのかも。こういう民家なのに
素性のあきらかな建築家住宅であるという意味でも、稀有な建物ですね。
ちょっと不思議な感覚を持たされました。
では、急ぎ北見に出発なので、本日はこれで。
Posted on 6月 30th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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