写真は帯広市近郊に忽然と出現したという某医療法人の建物。
なんだけれど、実は建物完成を前に設立に動いていた理事長は
行方不明になっているということ。
岐阜県の方でこの医療法人設立の話が持ち上がって
その理事長とやらが、一般大衆からやれ5万だ、10万だ、という小口出資を募り
この帯広にごらんのような立派な建物を建てた。
ところが、支払の段階になって、
そのような病院設立に向けた動きはまったく見られず、
出資金とともに、理事長は行方不明。
まぁ、ようするに巨額詐欺事件という顛末だそうです。
金融機関は地元の中小で、まったくずさんな話なのだそうで。
建設業者も、総工費10億円ということで、
大変な負債を背負い込んでしまった。
まぁ、不況期、「仕事を餌」にした話に地方経済が食い物にされてしまった顛末。
なんとも世も末、っていうような事件ですね。
一方で、昨年帯広近郊の某「森林組合」では
単年度で「儲かった」からといって、
社員10数名に対して、総額1億7千万円もの「賞与」を支給して
地元では大問題になったのだという。
どうも、補助金がどんと入って儲かったから、
そのように支払を行ったと言うことだそうなんですけど、
ちょっと耳を疑いたくなるような事件、
というか、あきれた税金の無駄遣いの実態暴露。
まぁ、どちらもきのうまでの会議参加者からの伝聞での話なので、
わたしとして調査はしていないのですが、
必死に不景気の中、戦い続けている多くのみなさんにとって
まことにいたたまれないような話題のことが続発しているようです。
少子高齢化、低所得層の拡大っていう
現在の経済状況の中で、社会のしわ寄せのような事件が起こっているのですね。
ちょっと前まで、日本は中流階級が非常に多い社会で
普通に就職していれば住宅を取得することができた。
それが、世界的な資本主義競争社会の拡大の結果、
多くの低賃金層を生み出して、世界的な競争への体力を作ろうとした。
小泉構造改革って、そういうものだったのでしょうか。
結果として、多くのワーキングプア層を大量に社会に生み出しているのが
現在の状況なのでしょう。
そういうなかで、国がこれまで推進してきた
「持ち家政策」というものが、今後どのように展開できるのか、できないのか。
まさに大きな大変革期が、いまの現状なのだと思います。
さてどうしていけばいいのか、
なかなか、厳しい現状認識が共有された会議だった、という印象です。
でもまぁ、動いて突破口を見つけていく中からしか、
今後の方向性も見えてこないには間違いがない。
ただ待っていて、いいことが起こると言うことはあり得ない。
そう信じて頑張っていくしかないでしょうね。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 11月 28th, 2009 by replanmin
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