きのうのブログ、思った以上の方に見ていただきました。
gooの方だけで「閲覧数2,063」ということ。
樋口板金さんは札幌の「カリスマ板金屋さん」として、多くのファンがいる(笑)。
きっとそうした方たちが、見てくれたものでしょう。
近年というか、屋根の仕上げ材ばかりではなく
壁材としての板金も非常に増えてきています。
わが家は、築24年なわけですが、「ボルトレス角波鉄板」という外壁仕上げ材の
名前をそのときに初めて知った。
気候条件の厳しい北海道で、耐候性が高く、
しかも真物の材料で、しかもなるべくメンテナンスの労が少なくて済む材料と
そういうふうに検討していった結果、それまで工場などに使われていた
この角波鉄板が面白い仕上げ材として浮かび上がっていったのですね。
世界中でもきわめて稀な外壁への法規制として
「不燃化」というものがあって、モルタル仕上げの手間という条件の下
ほぼ市場がサイディング仕上げ一色になってしまっていた。
そういうの、おかしいよね、という声も大きかった。
こういう素材選択の面で、北海道には用とデザインの選別眼が
地域オリジナルなかたちでしっかりあるのだと思います。
「ガルバリウム鋼板」という、それまでの表面仕上げとは違うものが登場して
一気に市場が拡大していった時期に相当するのでしょうか?
わが家が竣工した頃には、たくさんのみなさんが
「ほう、これがガルバリウム鋼板仕上げか・・・」みたいに見ていっていました(笑)。
で、外壁を鉄板で仕上げていく文化が盛んになって来て
1枚目の写真のように、そのなかでのバラエティも豊かになって来た。
窓の下の「菱葺き」というのは、一世を風靡した板金仕上げだったのですが、
他の仕上げに対して手間がかかると言うことで、最近は目にしなくなってきた。
なんでも、昔あったアルミの一斗缶を再利用するのに適した葺き方だったそう。
四角くそろえやすいので、屋根の材料にしていくのに、
こうした葺き方を考え出したのだそうです。
まさに「用」が生み出したデザインそのものだったと思いますね。
その下の写真は、いまの外壁仕上げ見本。
耐火ボードの外側で防風シートを張ってヨコ胴縁をかけ、タテに鋼板を張っていく。
もちろん、ヨコにも張っていくことができる。
写真は、タニタハウジングウェアさんが
建築家の伊礼智さんと開発した「ZIG」という鋼板。
いろいろな形状の鋼板が開発されている中で、三角形状のものがなかったので、
開発したものだそうです。
ただ、三角の頂部は平面にしています。
デザインにまた柔らかみも加わっているかと思います。
シャープさも進化してきていると感じますね。
ということで、樋口板金さんの展示会、本日まで開催されているそうです。
ではでは。
Posted on 7月 12th, 2015 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅取材&ウラ話
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