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樋口さん家の板金ワールド〜屋根篇

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きのうから、友人の「樋口板金」さんで板金の仕事の展示会。
12日の日曜日まで3日間やっているということで、見学して参りました。
https://www.facebook.com/events/818339384916041/828107017272611/
北海道では開拓の初期、日本の屋根の基本だった瓦屋根が、
端部に発生する氷柱が巨大に成長して、それを叩いて落下させると、
もれなく瓦も落下するという、致命的な事態が相次いで、
「そうか、北海道では屋根は違う葺き方にしないとダメなんだ」
という共通認識が広がって、圧倒的に洋風の鉄板屋根になっていった。
別に瓦屋根がきらいなんじゃないんだけど、
まぁしょがないんですよ、という経緯でトタン屋根が圧倒的に普及した。
どうもこのあたり、北海道と鉄、というテーマでは
歴史的にもたぶん、2度目の大きな体験だったのではないかと思っています。
というのは、北海道ではアイヌ期に先行して、檫文文化という時代があるのですが
日本の側で鎌倉時代前後の、その両者を分ける最大の変化は
どうやら、煮炊きの基本道具がそれまでの「檫文土器」から、
「鉄鍋」に変わっていったことが、最大の変化ではないかと言われているのです。
それまでは、かまどに土器を据えて煮炊きしていたけれど
自在鉤で囲炉裏に鉄鍋を下げて加熱調理することに変わった。
アイヌには製鉄技術はなかったけれど、
ヤマト社会から交易で、鉄鍋を入手して生活の合理化、「近代化」を図った。
鉄製品に基本的な部分を委ねるようになった、
そんな先行事例を想起するほどに、この屋根の変化もドラスティック。

いまや、板金は屋根から壁にまで及びつつある。
樋口さんにすると、住宅全部が営業範囲になりそうで、まことにご同慶の至り(笑)。
で、本日はその屋根の方であります。
樋口さんは以前から「太陽光発電パネル」を板金屋根に据え付けるコトへの
抵抗感というか、警鐘を乱打されていました。
どうしても設置するのに屋根に穴を開けるしかないので、
そこから漏水などの問題が発生すると、警告を発していたのです。
しかも、屋根板金はメンテナンス上、塗り重ねが不可欠なのに
そのときに太陽光発電パネルを「一旦はずして、再度設置する」のは非現実的」。
そんな警鐘を鳴らされていたのです。
でも今回は、その樋口板金さんが、太陽光発電の屋根を推奨するという。
おいおい、そんなに180度の大転向か、節操というものはないのか(笑)
という興味深い投げかけだった次第であります。
行ってみたら、ごらんのような屋根一体型の太陽光発電なのです。
本来の樋口さんの営業範囲である板金工事は、端部程度。
太陽光発電パネル自体が、現代的な「瓦」装置のようになって
設置枠に着脱させるようになっているのです。
板金製品の「タニタハウジングウェア」さんの子会社
エコテクノルーフという太陽光発電の屋根を推奨していたのです。
たしかに一体型の屋根の方が、合理的でデザインも大変スッキリする。
下端部から通気を取って、棟換気で輩出させる構造になっていて
屋根下地の木材の保全や、太陽光パネルの冷却にも配慮がされていました。

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現状では、値段が割高にはなるようですが、
これに太陽熱給湯なども組み合わせられれば、さらに面白そう。
北海道は、やはり見てくれ重視の傾向は強いものがある。
設置型の太陽光パネルへの抵抗感はその辺にあると思います。
今後の主流は、一体型の方に向かって行くのかも知れませんね。
ということで、あしたは、今度は壁の方に触れたいと思います。

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