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60歳以上工務店経営者の本音トーク-1

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きのうの工務店グループ・アース21総会後の
「グループ討議」の様子。
「いま、困っていること」というテーマでの話し合いでした。
テーマ設定自体がまことに直接的で、話し合うことの意味合いは深い。
話し合いは前後2回に分かれていて、
1回目は「年代別」での話し合い。
わたしは63歳なので、60代以上グループに参加。
なんですが、みんなから「ホント、60歳以上なのかい」と
見た目とのギャップを指摘されていました(笑)。
申し訳ありません、若めに見えすぎるオーバー60ということで、
奇異の目にさらされ続けておりました(笑)。
以下、さまざまな意見・発言がランダムにありました。

「人手不足もあるし、経営の意欲も低下してきた。
たまたま公共事業の指定業者資格もあり
そこに他社から経営譲渡の申し入れもあって会社を譲渡した」
「全般的に高齢化してきていることが、経営的に問題になってきている」
「仕事上で直接困っていることはあまりないけれど、
なかなか後継者を決めることができずにいる。」
「なかなか会社にお金を貯めることができず、
50で辞めたかったけれど叶わず、60で辞めたかったけれどできず、
いまは75歳でなんとか辞めたいと考えている」
「仕事を辞めたら、自分は山の中に1軒家を建ててサカナ釣って
畑を作るような暮らしを夢見ていたけれど、
カミさんからは街中の方が良いと言われて、夢が破れつつある」
「みなさんのように仕事的に順調とは言えない。仕事が途切れていて
これまでのように顧客を獲得できずに、悩み、落ち込んできている。」
「渾身の力で提案してもお客様から受け入れられず、
もう自分の家づくりの考え方は通じないのではないかと
ややうつのような心情になってきている」
「提案要素と、柔軟に受け入れる要素のバランスが大切でないか。」
「顧客からは、年齢的に自分たちとは開きがあるので、
ずっとお付き合いしますと言われてと、引かれてしまう・・・」
「そういった部分については、グループ内で協同化というような方向も必要」
「自分には趣味らしい趣味もなく、働くことしかできない。
継続して働けるようにするにはどうしたらいいか、考えている」
「工務店の資産は、経営者が作ってきた家と建て主さんとの人間関係。
そういう目に見えない資産を、見える化して継承を考える必要がある」

などなど、たくさんの発言があり、
まことに身につまされる部分ばかりで、共感を持ちました。
しかし、いろいろな悩み事について、お互いに気遣って
アドバイスとも言えないけれど、いろいろな考え方を話し合いする中で
少し開かれた考え方が見えてきたりもしていました。
たぶん、そういう部分が話し合うことの意味、いや、
高齢者の「智恵」の部分なのだろうなと感じた次第です。
あしたは、また違う意見に基づいたテーマ展開を続けていきます。

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