先日、愛用しているボールペンの黒の替え芯がインク切れ。
で、このボールペンを購入した近くの大型書店に行きました。
自分で替え芯の細かい文字を見るのは辛いし、
第一、替え芯って、店頭に展示されてはいない。
店員さんに現物を渡して、
「これと同じのをください」という注文がいつものパターン。
お願いしたのは、やや若い店員さんだったので、少し不安ではありましたが、
まぁ、いつものことなので、大丈夫だろうと、待っておりました。
が、ややあって、「すいません、在庫が切れているので注文になります」
という無情の宣告。
というのも、翌日から出張になるので、ありゃりゃ、困ったなという次第。
仕方なく、もう一軒、近隣の大型書店に。
ところがここでも切れている、ということ。
替え芯って、100円くらいのものですから、
それをわざわざ発注するものか、っていう気にもなるし、
注文する気にもなれず、
別の使い捨てタイプボールペンを持っていくことにしました。
今どき、使い捨て以外のボールペンを持っている方が変わっているのでしょうか?
でもまぁ、替え芯はたくさんあったので、そうでもないでしょう。
ってことで、諦めて、それから1週間。
やっぱり、3000円くらいした愛用のボールペン、
このまま、替え芯がないということで廃棄するのは忍びない。
で、大手メーカーのホームページを検索。
替え芯の製品別一覧のようなページはありました。
ところが、その商品名が見あたらない。
というか、正確な商品名というのも、どれなのか、よくわからない。
いくつか、それらしき名前は、ようやくメガネを掛けて確認しましたが、
老眼鏡ではちょっと辛すぎる表示。
でも、いずれにせよ、そういう表示はないのです。
替え芯問題、なかなか、泥沼状況に突入であります(笑)、むむむ。
この程度と、タカをくくっていたのですが、
どうも一筋縄ではいかない。
幸いにして、その会社のHPには、
「お客様相談フリーダイヤル」が明記されているのを発見。
地獄に仏と、電話してみました。
そうすると、確認できたのは、わたしの持っているボールペンは
いくつか書いていた名前のうち、
「Rotary Action」というのは名称ではなく、
その下の方に更に小さく表示されていた「PⅡ」というのが名称だと言うこと。
「ホエ〜、そうなんですか?」ということでした。
だって、比較的大きく書かれていた「Rotary Action」という名前を出したら
その担当の方も、すぐに理解されたのですが・・・。
で、その商品はもう製造中止になっていること。
そして、部品の提供は継続していること、替え芯は製品ごとにたくさん種類があることなど、
大いに勉強になりました(笑)。
しかし、インターネットや郵送での購入方法を尋ねると、
「通便切手を同封していただいて、支払い確認後、郵送します」ということ。
おいおい、であります。
たかが、替え芯を購入するのに、それでは往復また1週間程度かかる。
第一、郵送料まで負担では、本体料金(確か80円といわれた)より高額になってしまう。
このあたりまで来ると、迷宮の中で迷子になったような気分であります。
しょうがない、気に入ったボールペンだけど、諦めざるを得ないかなぁ、ですね。
さすがにこちらも
「なぜそんなに、製品ごとに替え芯を替えるの?」という
素朴な疑問を発しておりました。
あんまり部品を多くすれば、このようにユーザーが迷惑するし、
第一、メーカー側も商品管理とか、販売管理が膨大になる。
誰が考えても、流通に無駄が多すぎる、以上に、
3000円という長く使うべき価格設定にしていることに責任が取れていない。
結局、先方で在庫を大型書店に確認してくれて(!)
その書店名を教えてくれました。
って、これがわたしが最初に購入し、替え芯を購入しに行った店。
「え、あそこにあるの?」
「ええ、あるという報告です」
「あ、ありがとう」
ということになりまして、購入に行きました。・・・が、
「すいません、在庫がありません」というふたたびの返事。
さすがに絶句してしまいました。
なので、経緯を話すと、わたしが渡した替え芯は0.7mmタイプだそうなのですが、
いまはそれは在庫がなくて、0.4mmタイプはあるのだそうです(!)。
たくさんの替え芯を発売している上に、その太さもいくつか、違いがあるのだそうです。
まぁまぁ、すごいことになっているものですね。
使用者のわたしも、まったく知りませんでした。
「いや、太さに違いがあるとは知らなかったので、それはなんでもいいから、
このボールペンにはアジャストするのですよね?」
「はい、大丈夫です」
「これ、1週間前には在庫していたの?」
「ええ、確かあったと思いますよ」
というお答えでした。
わたしは、1週間、こういう問題で使い勝手のよくない環境にいたワケなのですね。
「じゃぁ、2本ください」
「はい、では210円です」ということ。
メーカーで電話で聞いた単価からは高いのですが、
さすがにもう、文句は言えなくなりました。
むむむ、という経験をさせていただいた、というのが実感。
もって他山の石。
ビジネスがこうなってはいけない見本を見せられた気がしています。
まぁ、問題点は山のようにあって、
そのすべてを、解決しなければいけないと思います。
まぁ、もともとは3000円程度のもの、
使い捨てと考えて、大事になんて使わなきゃいいのでしょうか?
みなさん、いかが思われますか。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 1月 22nd, 2009 by replanmin
Filed under: こちら発行人です
日本という国の昔からの「スタンダード」な話題と言えますね。
そして、時代に逆行してると言えば、その通りなのですが、それで日本という国の産業はやってきてるんではないでしょうか?
一方の端では「エコ!エコ!!」と言いつつ
他方の端では、このようなことが「あたりまえ」の現状なんです。・・・
文字通り「矛盾」を地でいってる気がしますが
怒ってもしょうがない、と達観するのが、社会を悪くする。
ダメなものはダメって、言うほうが、たとえ憎まれても必要。
でもまぁ、面白い体験をさせていただき、こういう経験を生かしていきたいと考えています(笑)。
コメントありがとうございます。