インターネット通販が好調のようだ。
同時に最近、高齢層のインターネット活用がどんどん進んでいるといわれる。
どうも消費行動にパソコンやインターネットが活用されることが増えて
人間の実体社会に大きな変化が生じてきているのだろう。
この変化はものすごく巨大なので、
巨視的に見渡していかないと見誤ったりする部分もありそうだ。
クロネコさんの配送での問題の発生などから見えてくるのは、
こういった事態の進行なのだと思う。
自分自身でも、最近、本を購入する情報は
ほとんどがインターネット経由のものが多い。
興味は持っていたけれど、あまりにもニッチな領域の興味だったので
これまではなかなか推論も、調査も個人ではできなかったことが、
Amazonのデータベースから吐き出される「情報」が多くのことを教えてくれるので
自分自身の知の探索が垂直方向に進展していく。
ある特定の歴史分野への集中的な興味を核にして
探索領域を広げていく作業なのだけれど、
むかし司馬遼太郎さんが歴史文学作品創作にとりかかると
大阪や東京神保町の古書店から関係書が消えていった、という話を聞いたが
似たようなことが、今の時代はインターネット通販がカバーしている。
きっと、こういう体験を多くの人がいま、されていると思う。
一方で小売業。
ヤマダ電機、営業赤字転落 ネット通販と消耗戦 “バブル”抜け出せず
拡大路線を突き進んできた家電量販店最大手のヤマダ電機が岐路に立たされている。7日発表した2013年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比11.4%増の8975億円となったものの営業損益は213億円の黒字から23億円の赤字に転落した。
地上デジタル放送移行後の薄型テレビを中心とした販売不振に加え、インターネット通販との消耗戦を強いられ、不振が続く。6月には創業者の山田昇氏が社長に返り咲くなどテコ入れを図ったが、隘路(あいろ)の出口は見えていない。
というニュースが流れている。
同じ小売りでも、とくに家電のような商品は
インターネット通販に適しているものなのかも知れない。
これまでの「品定めしてから」という消費行動については
インターネットの活用で済ませられてしまって、
店頭では、確認だけくらいになってしまっている。
こういったユーザーの変化に対して、小売り側ができる分野はなにか、
その知恵と工夫が、まだ出来てきていないのが現状なのでしょう。
本当に市場の変化はすごいスピードですね・・・。
Posted on 11月 9th, 2013 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究
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