ことしの札幌は異常な「暖冬」が続いておりました。
1月に入ってもさっぱり降雪がなく、気温が高く好天ということで、
東北を通り越して、すっかり関東、埼玉あたりの気候感だった。
札幌はよく「日本海側気候」と言われるけれど、津軽や秋田とは違って
冬場の抜けるような晴天率もそこそこあって、その状態で暖冬になると、
これは「体感」ですが感覚的には関東に近く感じるものだと思われます。
空っ風がない分、もっと過ごしやすいかもしれない。
が、ようやくこの数日まとまった降雪で冬景色が整って参りました。
街をクルマで走っていると雪まつり前、世界各地からの観光客が目に付く。
ビックリするほどアジア圏各国からのお客さんが目に付きます。
とくにイスラム圏からの団体というのはこれまであんまり目にしなかった。
頭巾をまとった女性たちが多くみられます。ありがたいことですね。
かの地域でも経済発展が進んで観光需要が膨らんでいるのか。
冬の日本、北海道札幌に来てくれるのは同胞アジア人としてウレシイ。
しかしせっかく世界中から雪まつりに来てくれるのに、
肝心の雪がないのではまことに申し訳ない。
まぁこんな事では済まないだろうとは思っていたところ、
ようやくの雪化粧といったところですね。よかった。
雪が降ってよかったと思うのもあんまり経験のない感覚です。
図は札幌管区気象台が発表しているデータ。
ここ2−3日で赤い線が急上昇しています。クローズアップさせ拡大表示。
昨年も暖冬少雪傾向だったのですが、それに輪を掛けた状況だった。
おかげさまで久しぶりの本格的「雪かき」作業に精を出す。
北国人としてはやはりこの作業がないと気分がシャキッとしない。
昨日は1日2回させてもらいましたが、
雪が降って、それを片付けてキレイに街並みを保とうとする、
ご近所さんたちとの共同作業ですが、それが
問わず語りの隣人間対話になってもいます。
街並みについて公共の「諮問会議」などで論議することがありますが、
北海道ではこういう「公共心」こそが街並みの実質ではないか。
お互いが住んでいる場所について前面公共道路まで
その通行が円滑なように心がけることって、
街をよくしていく基本の心構えなのだろうと気付きます。
そういう家庭ごとの街なみへの労働奉仕の意味合いが自覚される。
それはまた当然に「家への愛着」を育てることにもなる。
北国で住宅を考える基本の部分に関わっていると思います。
本日はしばらくぶりに追求テーマ「北海道住宅始原期への探究」と
スピンアウト版日本の江戸期までの伝統的森林業研究はお休み。
また明日以降、雪を見ながら(笑)頑張りますので、ご愛読のほどを。
Posted on 1月 22nd, 2020 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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