1週間の出張から帰還して、
あれこれの整理整頓作業に1日没頭してようやく落ち着きました(笑)。
出張中にはどうしても、整理は作業しにくい。
で、整理整頓が終わって、ようやくはじめて前向きな作業に移行できる。
今週末にも、仙台への出張が待っているので、
その間で、執筆などの案出作業を片付けなければ、であります。
ブログの方では、この2日間、ZEHを話題にしてきて、
この問題への注目度、問題意識の高まりが肌に感じられました。
大いに掘り下げていきたいと思っています。
さて、そういったメカメカ系のZEHテーマを書いていると
一方で、やっぱり人間、反対の方の癒やしにこころが向かうもの。
ということで、足を伸ばしてきた白川郷であります。
白川郷を訪れたのは2度目でしたが、
前回は確か,2年ほど前。ところが今回は様子が様変わりしていて、
日本全国と同じく、チャイニーズのみなさんが大挙来訪されていました。
いや、言葉を交わしたのは中国ではなく、東南アジア系のみなさん。
団体が主流の中国の人たちとは違って、グループ単位のような人が多い。
声を掛けやすいヘレンドリーさが感じられて、二言三言、
笑顔を交わしながらの会話が楽しい。
で、前回はいろいろな民家を見学することがメインでしたが、
今回は、すこしじっくりと1軒の住宅で過ごさせてもらいました。
この「神田家」さんは、ここで生活もされているので、
夕方3時頃には、小学生とおぼしき子どもさんも「ただいま〜」と帰ってくる。
その家庭的ないごこちが無性に楽しくて、
ついつい根が生えてしまって、腰を落ち着けていました。
やっぱりこうした民家では、囲炉裏端がいちばんの特等席。
囲炉裏枠の木に湯飲みを乗っけながら、
麦焦がしの茶を楽しませていただきました。
豪勢な広葉樹の薪をくべていただき、その遠赤外線的な燃焼が
目にも、肌にもここちよく輻射してくる。
こうした「暖房」では、基本的にいぶす煙が暖気の主体。
人によっては、この煙のニオイがきらいという人もいるのだとか。
取材らしく、説明役の奥さんからあれこれの様子を聞きました。
白川郷では、自在鉤はほとんどないのだそうです。
それは貧しさの故だ、ということでしたが、
たしか身分制社会での生活具制限制度だったように記憶しています。
立派な五徳、湯沸かしの鉄瓶などは、骨太で合理的しつらい。
ほぼまる2時間ほども滞在させていただいて、
すっかり煙のニオイがカラダに染みついたのですが、
燻煙のこの香りは、民族的な郷愁でもある。
家の癒やしにはやはりこういった装置の力が大きいと思いました。
Posted on 2月 23rd, 2016 by 三木 奎吾
Filed under: 古民家シリーズ
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