おとといから東北に出張に来ていまして、
仙台で用件を済ませたあと、
きのうは朝一番で、八戸まで北上いたしました。
で、久しぶりに東北地域での住宅取材であります。
八戸、十和田、三沢といったこの地域、
名称は、一応三八上北というのだそうですが、
まぁ、天気予報上の言い方で、一般の人は使わない言い方。
「南部地域」といった方が、まだわかりいいけれど、
それだと、津軽に対しての言い方なので、
全国的には通りがいいとは言えない。
気候的には、省エネの地域区分で2地域でして、
北海道と大差ない冷涼な気候の地域です。
以前も、ブログで書きましたが、江戸時代、たびたび大きな飢饉に見舞われた地域。
いわゆる米作中心の経済思想的にはまことに厳しい条件の土地。
冬の寒さは半端ではなく、
わたしのような北海道の多雪地帯出身者からすると、
その季節風の厳しさに、震え上がるような想いを持ちます。
この地域で、いわば地域一番店的なデザイン住宅ビルダーと言われるのが、
ジェイホームさん。
設計の瀬川さんは、長年リプランでも掲載してきた住宅の設計者として
その感覚が一級品と思える方です。
きのうは久しぶりにお会いして、
すっかり住宅談義に花が咲いて、楽しい取材ができました。
写真は、八戸のジェイホームさんのモデルハウス。
手前側が南面であり、そちらに面した三角屋根の壁面をポイントにデザインしています。
タテと、ヨコの寸法の納まり具合、
屋根で区切られた三角と長方形のバランス。
さらに窓と壁面の分量の配置間隔などなど、
いろいろ、そのコンセプトと考え方をじっくり聞いてみました。
これはなかなか、楽しく奥の深い世界であります。
建物というかなり長い時間、そこに存在し続けるものは
その「見た目」を徹底的に考えなければならない。
人間は基本的には生物的生存が優先するけれど、
しかし、現実的には情緒的判断で毎日を過ごしている。
そういう情緒の部分で、「なにも考えていない」建物では、
そのような人生の時間を過ごすことになってしまう。
デザインは、まことに奥が深く、始原的なテーマでありますね。
ふむふむ・・・。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 8月 29th, 2009 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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