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第2回東北住宅大賞授賞式

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先週金曜日、表題のように表彰式が行われました。
大賞受賞は秋田県出身の建築家・納谷学、新さんの兄弟です。
昨年もお父さんの住む実家、能代の住宅で応募されましたが、
惜しくも優秀賞に終わったので、ことしはリベンジということ。
受賞作品については、現在発売中のReplan東北版最新号で掲載していますが、
築後150年近いという民家の再生型リニューアル。
こういう民家が、そのデザインと愛着を維持しながら、
最新のデザイン感覚で再生され、ながく残っていくように改修されたもの。
というような次第になったわけですが、
東北の住宅に限らないのですが、建築家の役割として
既存住宅をどのように現代的なすまいに作り替えていくのか、
その想像力とデザイン力がおおいに発揮されなければならないと思います。
納谷さんは、どちらかといえばシンプルモダンデザイン的な志向性の建築家ですが、
今回の再生住宅ではみごとな古材の迫力を活かした
光の投入の仕方を見せてくれていました。
古材の堂々とした質感に対して徹底して白壁を対比的に置いていって、
コントラストが明快な空間を作り出しました。
既存状態では、防寒のためにその下側に天井が張られていたみごとな梁が
そのまま表しになって、外光のいろいろな入り方に沿って、
時々刻々と変化する表情を見せていました。
ひとつの古民家リフォームの可能性を表現していると言えます。
今年以降も、この賞は継続していくと言うこと。
とくに、ことしはJIAの大会が仙台で開かれるので、
その目玉イベントとしても行われるようです。
ぜひ、大きな盛り上がりを見せていって欲しいと念願しています。

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