写真は、昨年神戸の「里山住宅博」を見学していたときの光景です。
わたしがこの住宅のビルダーさんと話していたときに、
入ってきたご家族の小学校低学年くらいの娘さんが、
ごらんのようなパフォーマンスを見せてくれました。
「わー、ステキなお家」っていうような歓声が聞こえてくるようです。
「里山住宅博」というほどですから、
周辺は緑に恵まれた環境のなかにある。
阪神ゾーンの住宅地ではたぶん、望めないような光景がそこに広がっていて、
そのよろこびを率直に表現された娘さんのまっすぐさに、
思わず微笑まさせられた次第。
家を考えるようになるって言うのは、
やっぱり最大の起動力は、家族のシアワセを願ってのことでしょう。
現代生活で家は、家族のシアワセを担保する最大のよりどころ。
子どもたちがそこで安心して暮らしていけることが、
家を建てたいと思う心の核心に存在する。
わたしたち家づくりに関わっているすべての人間は、このことを
いつも顧みる必要があると思います。
考えられる困難を専門者として可能な限りに除去し、
安全を保証し、よろこびの最大化を常に念頭に置いておきたい。
ここのところ、人類史全体を基本に置いて考える思考に近づいてきた。
本を読んだり、クロマニョン人の絵画にふれたり想起することが多いのですが、
現生人類7万年のあいだ、変わらずにこういった子育てがあり、
親として未来を育てて、夢見続けてきたのでしょう。
家ができることをさらに深く考えたいと思わされたパフォーマンスでした。
Posted on 5月 24th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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