きのうは北海道の工務店グループ・アース21の雑誌編集委員の会合。
いろいろな情報発信の形がある中で、
地域工務店の立場に立った雑誌を年1回発行し、
地域の住宅ユーザーへ啓蒙的に継続してきているものです。
わたしどもはそのお手伝いをさせていただいています。
当たり前ですが、住宅というのはその土地に根ざして建てられる。
地域工務店はその地域におけるものづくりを本質的に担う存在であり、
その地域の気候風土、その地域オリジナリティを体現もする存在。
「地域に似合う」ということは、
そのような作り手たちが主導していくべきものでしょう。
下の図は北海道内の事業規模別の住宅施工実績。
これをみると地域に根ざした工務店という存在が、
住宅づくりの中核であることが明瞭に見て取れます。
しかしそうでありながら、企業規模が中小規模であることから
各社それ自身の情報発信力にはおのずと限度がある。
どうしてもユーザーに一番近い声が、ユーザーに届きにくい現実がある。
そういうなかで年に1度とはいえ、自分たちのスタンスを
そのままユーザーに伝える雑誌情報発信機会は有益。
こういった編集会議の積み重ねは、誌面にさまざまに反映していく。
地域における「製造業」を生々しく担っている人からの
まさに現場的な声は、わたしたち情報生産の立場からしても貴重。
たぶん全国的にもこういった企業グループによるオリジナルな
情報発信というのは稀有な事例だろうと思います。
単発的に発刊したとしてもユーザーには声が届きにくく、
なんといっても、毎年継続して発刊し続けると言うことが重要。
こうした情報発信努力が、図のように民間戸建て住宅市場で
北海道では「道内」企業のシェアが89%という現実を生みだしていく
ひとつの大きなパワーにも繋がっていると思います。
ことしも年末の発行に向けて頑張っていきたいと思います。
Posted on 7月 7th, 2016 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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