現代、日本で一般に建てられている住宅って、
その原型はなんなのでしょうか、と問われたらどう答えるのでしょうね。
わたしなども随分、住宅を取材していますし、
それほどの疑問を持たずに撮影立ち会いしてくるのですが、
こういう住宅って、どういうルーツがあって建てられているか、
明快な答えはないだろうと思います。
逆に言えば、昔建てられていた住宅とどのように違うのか、
あるいは同じ部分はどこなのか、って探求した方がいいかもしれない。
現代は車社会であり、道路の幅というのが一定に確保されていることが
社会的な大前提のように思う。
必ず「接道」という条件が住宅には義務づけられている、
っていう意味では、やはり自然発生的に生まれてきた「町家」建築が
現代住宅のルーツに一番近いのではないかと思います。
町家って、必ず「通り」に面して建てられていて、
特徴的には、ほとんどのケースで写真のような
外界との「結界装置」、門などを持たない形式が多い。
町家が通りに面しているのは、そもそも「町」というものの基本要件に属している。
町って、成立の根拠が「交易の場」だったのですね。
通りというのは、それ自体が人の往来を前提としているのは自明。
そういうものに対して、サービスを提供するのが「町」の意味。
町家は、そういう機能性を形にしてきたような存在だと思います。
で、現代住宅はアメリカなどで発達したモータリゼーションの影響が大きい。
道に対するアクセスを最大の成立要件としているという意味で、
町家の感覚に一番近かったのだと思うのです。
まぁそういった思いがあって、
逆に、こういう写真のような「門」のような建築空間に
何か、忘れてきたものがあるように思えてならない。
門は、外界と建築空間の内側とを隔てている結界であることは明らか。
いろいろな意味合いがあると思うけれど、
この写真のように、主屋を切り取ってイメージに強く印象を植え込む
「額縁」的なクローズアップ効果も持っている。
機能性というよりも、どちらかといえば、精神的な意味合いのほうが大きい。
現代住宅や建築が、機能性に大きくフォーカスし続けてきたのに対して
こういう装置って、精神性の方に大きな価値を見いだしてきたのかも知れない。
門の機能的な意味って、防御性くらいしか考えにくい。
しかし今後の「サスティナビリティ」を考えていく建築では
ひたすら「機能性追求」だけでいいのか、という疑問を感じざるを得ない。
そんな未来へのヒントが、こういう部分に感じている昨今なんですが、さて。
きのうの、winmail.dat事件。
スタッフから、革命的解決法が送られてきました。
「え、そんなんでいいのかよ」っていうところなんですが(笑)、
いとも簡単に中身を見ることができました。
やり方としては以下の通りです
●「winmail.dat」が添付されたメールをGmailかyahooメールに送る
そのまま転送でも、新規メールに添付しても、結果は同じです。
●Gmailまたはyahooメールで受け取ると添付ファイルが正常なファイル形式に戻っている
●それを保存して使う
これだけなんだそうで、さっそく試したら、
あらら、そうなんかい、いいっしょこれ。
っていうほどあっけない具合であります。
まぁ、上記の無料メールサービスに登録して、別アドレスは作る必要はありますが
簡単にゲットできるので、誰でも利用できるでしょう。
困ったときには、参考にしてください。
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
Posted on 4月 8th, 2010 by replanmin
Filed under: 住宅取材&ウラ話
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