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燃料電池、初取材

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きのうはようやく終わった東北住宅大賞審査に続いて
さっそく山形県で取材が2件。
そのどちらも面白いものでしたが、
ひとつは写真の「燃料電池」を使った住宅取材。
ガソリンスタンドを経営している施主さんのご自宅で、
そういうことから燃料電池を実体験しながら、
経験値を上げようということからチャレンジしているのだそうです。
こういう設備系のお話しは、実際に人の話として聞いてから、
それから詳しい紹介パンフレットなどを見ることにしています。
はじめに実体験があってからのほうが推定が付きやすくなるし、
先入観が少なくていい。
このシステムは、石油から水素を取り出して発電に利用する本体(左)と、
その過程で発生する熱を冷却させるための水を蓄えるタンク(右)。
実用的には、発電量は1kw。
まぁ、ほぼ家庭一軒分には見合った容量になるそうです。
一方で冷却水のタンクの方は、熱を奪ったあと、お湯になるわけで、
それを現状では60度の温水にして200リッター貯湯しているそうです。
こちらも一般的な家庭一軒分に相当するレベル。
いまのところ、暖房については使用できていません。
特徴としては、石油という化石燃料を使いながら、
燃焼させるわけではないので、CO2発生がない、ということ。
原材料としてはこのほかにガスも考えられるものです。
現状ではこの装置と、電力会社からの買電の組み合わせなっているそうです。
また、暖房についてはそこまでのエネルギーは供給できないので、
現状では別に深夜電力を5時間使った大型2t超の温水器の
お湯をセントラルヒーティングで回す方式を採用しています。
データとしては、1年間の供用で夏冬平均して電気料が20000円程度。
ただし、家は床面積の大きなお宅で通常の2倍近い80坪ほどのお宅。
ふつうのサイズの住宅ならば、6掛け、7掛けで考えた方がいいかもしれません。
エネルギー戦争としては、
電気会社側のヒートポンプと、化石燃料系の燃料電池、
というのが次世代エネルギーの通り相場なんですが、
これまでの新技術の行く末を見ていると、
両方とも順調にいくものかどうか、
そうは簡単には進んでいかないのではないかと思います。
ではありますが、CO2削減という大目的はまさに正論なので、
こうした動向はチェックし続けていく必要がありますね。
また、情報が出てくれば、触れていきたいと思います。

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