どんな家もそうなんですけど、やはり台所って
その家での暮らしようが一番わかりやすく伝わってくる場所。
現代住宅は完備した上下水道、熱源設備などの整ったインフラの存在が
簡素で清潔な台所スペースを形作っている。
写真のような古民家の場合、
いろいろな道具や器が、昔日の暮らしぶりをいきいきと伝えています。
だいたいが広い土間を持っているケースが多い。
水を扱うのが当然なので、
板敷きなどのスペースではやりにくいし、
食材も泥付きであったり、あるいは水も勝手口の外から
運び入れながら炊事する必要があったのでしょうね。
それとなんと言っても味わい深いのが、かまど。
土でかたちを整えて、一軒一軒現場造作したもの。
多分、二つと同じものはない、その家オリジナルばかりですね。
現代のシステムキッチンの味気ないコンロとは全然違う、
一種、信仰にも似たようなものが感じられることもあります。
実際、古い家では正月の飾り、かまども欠かせないでしょう。
その家の独特の暮らしようをまさに表現している。
そんなかまどで、写真のような
地場の食材が料理されていたのだろうと想像すると
時間を超えて、その家で暮らしてきた人たちの
息づかいも感じられてくるものです。
きっとこんな豊かな沖縄の食材が
晴れの日には、食卓を彩ったのでしょうね。
あぁ、おいしそう!
Posted on 7月 7th, 2006 by replanmin
Filed under: 古民家シリーズ
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