きのう朝、札幌の家を出てカミさんと函館まで散策へ。
本日から1週間本州地区、それも青森を皮切りに出掛けるので、
1日函館散策を楽しんで、わたしは青森へ、カミさんは札幌へであります。
札幌には海がないので、海の景観と調和した街並みを見たくなる。
そういう趣味には函館がいちばん似合っているのですね。
ちょうど東京の横浜・鎌倉、大阪京都の神戸といった意味合いには
小樽もいいけれど、やっぱり函館がピッタリくる。
東京から横浜、大阪から神戸であれば1時間の移動でしょうが、
札幌から函館というと、やはりたっぷり3時間半以上掛かる(泣)。
ですが、わたしたちはふたりとも普段からクルマ運転するので、
運転をシェアすれば、それほど苦にはならない。
きのうはカミさんが一度も行ったことがない「外国人墓地」方面へ。
そうしたら、この建物を発見いたしました。
正しくは「旧函館検疫所台町措置場」というのだそうです。
現在は〔ティーショップ夕日〕として再生活用されている。
お茶は日本茶だけを出していて、いろいろな種類がある。
カミさんは煎茶をお願いしてわたしは昆布茶を。
どちらも産地が表記されていて、香りもしっかり立った本格派。
お湯がポットに入れられてくるし、茶菓子もついてくるので、
昆布茶など、3杯は楽しむことができてコスパも抜群です(笑)。
穏やかな函館湾に沈む夕日を眺められる事もあり、函館の新たな名所になっている。
以下、WEBで調べたら以下のような記述がありました。
〜 竣工したのは明治18年。この年、函館をはじめ開港5都市にコレラ防疫のため
検疫所が設置され、函館では事務所兼病室を兼ねたこの建物が作られた。
デザイン的にいうと数ある函館の歴史的建造物の中でも比較的地味な部類。
しかし函館に現存する木造洋風建築の中では青柳町・函館公園内にある
旧博物館に次ぐ古さであり、開港都市・函館の顔とも言うべき存在だった
明治末竣工の「税関庁舎」などが取り壊された現在では、
函館が開港都市であった事を物語る貴重な遺構と言える。
リニューアル前はかなり痛みが激しかった建物だが、正面玄関へと続く
石の階段や白い木の柵など、改修前から使われていたものを最大限活用した
再生がおこなわれている。建物の歴史的価値を損なわない配慮がされている。
再生を手掛けた人たちの熱意と愛情が伝わってくる美しい建物。
函館市景観形成指定建造物・木造平屋建て。
旧函館検疫所台町措置場(ティーショップ夕日)
旧函館消毒所事務所 1885(明治18)年
設計:内務省 施工:直営 函館市船見町25-18〜〜
という建物で、室内からは静かな函館の海が見晴らせます。
戦後直後は、樺太からの引き揚げ者の一時収容、看護施設として
活躍した建物だと言うことです。
創建から132年という星霜を経ていますが、愛情を持って活用されていて、
その様子はなかなかに清々しいと思えました。
Posted on 9月 11th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅取材&ウラ話, 古民家シリーズ
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