先日の美幌町エコランドで発見した面白い装置。
家の中って、どうしても窓の位置の関係から暗くならざるを得ない場所ができる。
現代の住宅が、それ以前の住宅に比較して圧倒的に違うのは
ガラスという素材を使用できるようになって
家の中に太陽光を導き入れられるようになったことが一番大きいと思います。
昔から人間が住んできた環境では、ガラスの利用以前までは
採光するために窓を開けても、ごく必要最小限にせざるを得なかった。
また、屋根を重厚に掛けて、たとえば茅葺きのような素材を使って
断熱も考えていくと、室内へ光を取り入れていくことが難しかった。
でもまぁ、そのような結果、
人間心理の中に、複雑な心理のヒダのようなものが生まれ、
たとえば「さめざめと泣ける空間」っていうような情緒的空間も
わたしたちの精神文化にはあったとも言える。
なんですが、そういう暗さの効用よりも
圧倒的に「明るさ」信仰が強大になって、
家の中が明るくなることが正義というような風潮も生まれてきたといえる。
そして、これからの社会は、このようなことについて
どのような方向に向かっていくのか、
まだ、見通しは利きにくいのかも知れないけれど、
そんななか、こういう装置もハイテクで生まれてくる。
太陽光を光ファイバーで集光して
家の中の必要な場所を明るくするという装置なんですね。
メーカーHPには、
1.高品質な太陽の光です
目に見える光としての可視光は、太陽光そのものです。見た目にもやさしく、自然な色合い
で、人工照明では再現が難しい高品質の光です。朝〜夕まで、刻々と変わる太陽光の変化
をそのまま伝えます。
2.紫外線をカットした可視光中心の太陽光です
太陽光は、生物が生きる上で必要不可欠で重要なエネルギーです。
「ひまわり」は、単レンズ集光により発生する<色収差>を利用して、その有害な紫外線を減少させ、可視光線の特性をそのまま伝送しています。(図1) だから、動植物に優しく、光合成、その他の生理活性にとっても有効な光なのです。
紫外線をカットしているため、家具やじゅうたんなど、色あせを抑えます。
3.太陽光を自由自在に伝送できます
光ファイバーによって、従来では難しかった室内や地下室への太陽光の採光が可能です。
生命を育むために必要な成分を凝縮した光として、さまざまな場所に伝送できます。
っていうように書かれています。
森ビルの子会社が作っているようです。
そういう経緯から想像すると、オフィス需要がターゲットと考えられる
高付加価値型の高額の製品のように思います。
(すいません、価格までは調べておりません>
まぁ、目玉商品のようなもので、
人寄せパンダのような扱いだとは思いますけれど、
こういうようなハイテクが、一般化していくような流れになるのか
ちょっと、見通しにくいのが現代の住宅の方向性だと思います。
さてどうなんでしょうか?
北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
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Posted on 10月 15th, 2009 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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