きのう、経済産業省がやっている「省エネルギー月間」という取り組みの
北海道における表彰式があり、
このブログでも取り上げることが多い、新住協が受賞しました。
経済産業省などのHPを見ると、2月は省エネ月間なのだそうで、
まぁ、冬真っ盛りの中で省エネを喚起しようという作戦と見受けられました。
住宅関係としては、新住協が受賞したわけですが、
これまでの20年にわたる取り組みは省エネ最先端の活動そのものだったわけで、
衆目のまさに一致した受賞だったと言えると思います。
こういうお役所の考えることというのは面白いもので、
日本の行政というものの、あるいは権力の喜ぶことというのが見えますね。
というのは、同時に受賞していたこどもたちの省エネポスターの表彰。
かわいい中学生の女の子が2名、受賞していましたが、
こういう表彰を持ってくるというあたり、
人当たりの柔らかさを狙っての作戦。
思わずこちらも引き込まれて、ニッコリさせられるので、
まぁ、わかりやすいお役人センスの勝ちとも言えますね(笑)。
セレモニー自体は、まさに「お上が指し下される」という形式を墨守しています。
権力機構の番人としての官僚の北海道におけるトップが
まさに日本の権力を代表して、庶民を顕彰するというかたち。
こちらも年を取ってきているので、
むやみに反権力的な姿勢を取る必要もないと思うのですが、
もうちょっと、フランクに「よくやったね、がんばった」みたいな
顕彰形式は考えられないのでしょうか。
権力の丸出し、みたいなのではなく、
無色透明性をもっと際だたせるというようにするのはいかがなのでしょう。
っていうような、ちょっと意地悪い感想を抱いてもしまったのですが、
しかし、受賞自体はまさに正鵠を得ているまっとうなものだと思います。
正直に、喜ぶべきことであるのは間違いないと思う次第。
とくに新住協が受賞したというのは、
北海道にとって、確かに意義深いものがあると思います。
積雪寒冷という条件の中で、多くの先人たちが築いてきた苦闘が
この受賞によって、認められたという側面があると思います。
受賞理由は簡潔そのものでしたが、
まさにその通りで、シンプルに北海道での暮らしを向上させ、
省エネにつながる住宅技術開発に地道に取り組んできたことそのものに
単純明快に顕彰が与えられた、ということですね。
環境の世紀の大きなうねりの中に今日の社会はあると思います。
毎日の暮らしの中でエコロジーを考え、省エネを実践し、
CO2削減に大きな関心を持つ、ということのためには
やっぱりその基本に、住宅そのものの性能向上のテーマがあるといえます。
住宅建築に関わるすべてのものに
大きな方向性を与えられた受賞だと、喜びたいと思います。
Posted on 2月 21st, 2008 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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