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日本女性の美、和服文化。

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ことし、っていうか来年なんですけど、娘が成人式となります。
まぁ、わたしたちのころはそんなのに行くのは
心理的に抵抗があったので、わたし自身は行かなかったのですが、
女の子にとっては、七五三のようなもので、
着飾って、その写真を納めておくというのが、願望でもあるのですね。
男親にとって見れば内心、なんとまぁ、バカバカしいとも思えるのですが、
そこは親バカよろしく、レンタルですが、あつらえることにしました。
って、全部、カミさんと娘で相談してやっているので、
わたしは懐が寂しくなるだけなんですけど(涙)。
一応、罪滅ぼしのように、昨日見つくろった着物を着たケータイ写真を
わたしに送信してきまして、「ごくつぶしでごめんね」なんて、
メールが来ておりました。やれやれ、ではありますが・・・。
女の子にとっては、節目の大きなイベントのようで、
昨年から、山のようにDMが送られてきていました。
凄いものですね。
考えてみれば、和服産業にとっては
チョコレート業界のバレンタインデーみたいなもので、
数少ないビジネスチャンスでしょうから、それこそ必死の攻防なんでしょうね。
というようなことがあって、
和服関連のことが頭にあるときに、先日の東北一周行脚の際、目にしたのが、
ごらんの弘前駅壁面モニュメント。
最近、JR駅のリニューアルが盛んに行われていますが、
弘前はもう、5〜6年経っているでしょうか。
遠目でしか見ていませんが、どうも、着物の生地や帯、
さらに、琴とおぼしき楽器などが装飾化されて、飾られています。
「なにかいな?」という人目を引かせる効果も大きい。
それと、やはり日本的なキッチュさが感じられて、華やかさがある。
和服って、それを着る女性の美しさとともに
日本人の美意識を育んできたものであることはあきらか。
でも、呉服というくらいで、これも中国からの輸入文化なんですよね。
呉、というのは長江以南地域の総称。
それだけ、中華の文明というのは世界文明だったのですね。
しかし、輸入されて以降、受容しながら、
その文明の火をずっと民族として、大切に育ててきたのは日本人。
こういう壁面装飾としても、十分に存在感のある文化だと思います。
日本人が和服を着れば、
やはり華やいだ雰囲気がそこに広がって、
日本人女性の美しさを引き立て、
また女性であるうれしさを感じるものでもあろうと思います。
懐の寂しさを感じながらも、こういう親心が、こうした文化を存続させてもいるのだ、
と、納得することにしたいと思っています。

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