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厚い壁と窓辺

きのう、Replan北海道版、
12月末発売号が一段落。
実は12月には大型の企画がほかに3件もあるなかで、
非常に厳しい状況でしたが、
なんとか、ひと山越えられたというところです。

で、きょうと明日はわたしは仙台へ。
さらに週明け、来週はたぶん、北海道にはずっといない予定。
そういうなかで、出張先でのデスクワーク作業が増えそうです。
アップルが注力したことで
デスクトップパブリッシング、ということが浸透したわけですが、
そのぶん、どうも仕事のデフレが起こったというのは間違いがない。
たぶん、ITの進展というのは、
仕事が可能になった人間と世界が広がったことで、
価値観が大きく変化してきているのだと思います。
そのただ中にいるので、なにが本当に変わったのかが
冷静に判断できなくなっているのでしょうね。
たぶん、人類史の中でも特異な局面をわれわれは過ごしているのではないか。

おっと、かなり(笑)脱線しておりますね。
いろいろ変化していくと言えば、
わたしが関与している住宅関係でいえば、やはり建物の性能向上。
ごらんの写真のような窓の方向に向かっていくと思います。
何がいちばん違うかといえば、壁の厚みですね。
この家は壁の厚みが20cm以上あります。
断熱を強化すると、こういう光景が当たり前になってくる。
こういう家では、窓というものが
ちょっと存在感が変わってくるのではないか。
日本の木造建築は、極端に言えば、屋根を基本的要件に成立したような建て方。
その場合、開口部は広ければ広いほど良い、
ほとんどスキンレスな開放感を目指してきた。
でも、それでは、夏もダメ、というようになってきた。
断熱、という日本的な構法では意図していなかったことで、
壁の厚みが変化してきたのですね。
さて、こういう窓をどのように生かすのか?
まだまだ、デザインの方では、試行錯誤が続いていると思います。

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