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危機と経済活動

大地震、大津波、原発危機、
大量死と救助活動、いのちを繋ぐ必死の努力。
出口の見えない状況に、いま、為すすべはないのだろうか?

やはり今回の事態は、太平洋戦争以来の国難だと見えてきた。
クライシスは、現に今進行している。
戦後の焼け野原の中の光景のような図が、そこかしこに見えてきている。
プロ野球の開幕を巡っても大きく揺れています。
25日というから、もう1週間を切ったタイミング。
被害がほとんどなかった地域がフランチャイズであったセリーグ側にとって
既定方針通りに開幕することは、自然であるかも知れない。
しかし、現実にこのまま、原発事故が終結できず、
停電が常態化していったときに
東京ドームで煌々としたナイター設備を使って
野球を行うことが、どういう光景になっていくか、
その社会的リスクは、かなり大きいものがあると思う。
今回の決定の声明文を見ると、
日本という社会が、世界に対してその安定性をアピールする、
というような論旨に貫かれていると思う。
いわば大義名分はそこにある、としていた。
これはひとつの決断であり、その推移を見るしかないと思う。
ひとは生きていくためにいろいろな経済活動を行わなければ生きていけない。
日本の経済にはさまざまな領域が存在し、
世の動きに連れて、そこにさまざまな栄枯盛衰がある。
安定した社会状況がその経済活動の前提である、という職種も存在する。
興業というビジネスにとっては、プロ野球の決断がどうなっていくのかは
まさに固唾をのんで見守っている状況でしょう。
危機の認識度合いもひとによって判断が違う。
今回のことは、一種の賭けではあるだろうと思います。
ここから1週間以内で、社会状況が変化しないとはいえない。
3月11日のカタストロフィから、よく考えたらまだようやく1週間しか経っていない。
まるで夢のように感じられる。
すべての光景が、まったく変化せざるを得ないことになってきた。
手探りしながらしか、
こういった状況の中では動き出せない。
経営的判断も、ほんとうに難しい状況ですね。
いつまでも茫然自失していられる企業は少ないでしょう。
さて、なにをどう取り組んでいくか、
まさにリスクと危機のなかの暗夜行路になってきたと思います。

<写真は、福島県相馬市の名産品販売所でのスナップ>

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