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被災地からの連絡、14日時点

きのうは、大震災後の週の初め。
現時点での情報の集約と、直近の対策について打合せ。
東北で多くの案件を進行させていたので、
それらへの対策手当を考えていたのですが、
まずは情報からして、ようやくというレベル。
石巻在住のスタッフも、震災直後は会社事務所にいて連絡が取れていたのですが、
その後、一夜明けて自宅に帰ってから
ケータイの基地局が石巻周辺ではまったくダウンしていて
連絡がつかなくなっていたのです。
だったのですが、きのう、ようやく連絡がつくようになって
(会社車両で帰宅したので、そこからバッテリー充電できている)
その様子が伝わってきました。
スタッフのご主人は女川で被災し、
津波に追われながら、命からがらなんとか公共的コンクリート建物に逃げ込み
その屋上か、上階で救助を待っていて
ようやく助け出され、石巻に戻ってきたそうです。
お母さんは、勤務先の人たちといっしょに石巻市内の避難所に逃げ込んでいて無事。
その他の家族は、家にいて、中はぐちゃぐちゃだそうですが、
地震自体では、建物そのものは無事だったようで、全員無事。
きのうになってようやく、家族全員が家に帰宅できたそうです。
家族と一緒になれて、ライフラインはまったくない状態ながら、
とりあえず、生活再建のスタートラインには無事に立てたようです。
本当に良かった。
結果として、わが社のスタッフの家庭では、人命は失われませんでした。
本当に、奇跡的な部分もあって、話を聞いていて
胸が熱くなってしまいました。

しかし、まだまだ、取引先で安否の確認が出来ないケースが多数あります。
リアス式海岸線の数都市に多くの知人がいます。
胸がふさがれるような思いがこみ上げてきます。
知人は無事でも、ちょっと話を聞いたら、
その実家が津波で流されたとか、そういう状況が多い。
現在時点で、行方不明者が15,000人以上と発表されていますが、
まだまだ、祈るばかりという状況が続いています。
なにから、どう着手したらいいのか、
手探りしながらですが、
情報ラインも見通しがなかなか立たない。
仙台に行くにしても、いまのところ、ルートが確保できない。
支援物資の輸送ルートの確保もなかなかままならないのが現状のよう。
太平洋側の港湾がどの程度使えるのか、
仙台港の状況も、たぶん、石油コンビナートの火災の関係からか、
情報がまったく入っていない。
情報では、日本海側まわりの鉄道ルートは確保されたと言うことですが、
そこからは、たとえば秋田からどうやって仙台方面に行けるのか
石油は東北中央部では、入手がきわめて困難だ、というように言われています。
知人が、秋田から仙台の港近くに行けた、という話を聞きましたが、
一般道を通って8時間かかったということだそうです。
震災後初めての仙台駅構内、新幹線プラットフォームの映像が流れていましたが、
東北新幹線も、那須塩原までの運行を再開するという状況。
しかしそこから北方は、600箇所のダメージ箇所があるそうで、
資材と輸送ルートの確保の難しい中、
どれくらいで復旧できるか、まだまだ分かりません。
自治体職員自身も被災者、という状況の中、
情報の整理コントロールも、たいへん難しいのが現状のようです。
いずれにせよ、未曾有の事態、対応も本当に手探りしながらです。
しかし、みんな頑張りましょうね!

<写真はおとといと同じく、美しき気仙沼の06年の風景>

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