世界全体では感染拡大がまだまだ収まらない新型コロナですが、
5月になって日本の状況はかなり収まってきた感じがみえる。
<下の図は5/11AM5:00確認のYahoo「新規感染者」データ>
これがなにを表現しているか正確にはまだわからないけれど、
緊急事態宣言などで社会収縮が急速に進み、
それが効果を発揮し始めているというように受け止められる。
しかし、そうであればあるほど平常復帰のやり方の難しさも出てくる。
経済活動をどのように「再起動」させたらいいのか、
一度縮小させた活動を再開することは単純ではない。
ひとびとの「行動抑制」でウィルスを抑え込んだ後、
行動抑制を解除するには、ある「指標」が必要になるだろうと思います。
たぶん行動と移動の自由を徐々に解除する以上、
ある程度の「感染漸増」はやむを得ないこととあらかじめ折り込んで、
その数量的な許容範囲を定めておく必要があることになる。けれど、
このウィルスの場合、表面化してくるには最低2週間程度の
「タイムラグ」があるというのが非常に困難。・・・
経済活動は、さまざまな社会制度を前提として行われるものなので
社会制度の側がどのような「指標」を定めるかで、
その選択肢範囲が決まって、正常な「競争」がスタートするのだと思います。
いわば基盤になる常識の範囲が決まってこないと動きようがない。
当面は「気をつけながら、徐々に・・・」みたいな
どうとでもとらえられるあいまいな基準が設定されるように危惧する。
・・・まぁ、未知のウィルスとの「共存」という困難なので
だれにも正解は導き出せないのだとは思う。
自然界では、弱肉強食、自然の摂理のまま自然適合力だけが
優勝劣敗を決めていくファクター。
さて人間界「新常識」基準は、どういうプロセスで広がっていくか、
企業人としては社会の状況をしっかり見ながらという局面ですね。
Posted on 5月 11th, 2020 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究
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